社員インタビュー
INTERVIEW 04
異なるものを、異なる人と、
異なる場所へつなげ、
新たな発見に

鄧 宜欣 CATHY TENG
IP・ライツ事業部
2019年入社

QUESTION 01
光文社で何を“届けたい”?
光文社と、光文社のコンテンツを海外の読者に届けたいです。いまは、コンテンツを異なる形・媒体で世界に届けることにチャレンジしています。日本国内ではそれほど注目されていない光文社の作品でも、海外で大きな反響を呼ぶことがあります。また、過去に刊行された作品が、海外で再注目されることもあります。海外というグローバルな市場でニーズを模索することによって、光文社のコンテンツの魅力をさらに掘り下げることもできます。「光文社から見た世界」という視点だけではなく、「世界から見た光文社」という視点を取り入れることにもチャレンジしていきたいです。

QUESTION 02
いま、どんな仕事をしていますか?
海外版権の輸出の仕事を担当しています。海外版権の輸出は、まずは光文社の作品を海外の読者に読んでもらうために、多言語でエージェンシーに紹介するところからはじまります。そこから、版権契約の内容確認、契約条件の交渉、契約書の作成、アドバンス(前払い金)の納金手配、出版前の原稿確認、献本、印税報告、入金確認などの一連のフォローをおこないます。
事務的なフォローだけではなく、海外市場の動向や最新情報を常に把握し、光文社の作品の強みを生かして、エージェンシーに発信することを心がけています。
QUESTION 03
「こんなこともやっているの?」と
驚かれそうな仕事はありますか?
版権にかかわる仕事のほか、台湾人として、他部門からの台湾関連プロジェクトの相談を受けています。たとえば、「Mart」のSNSアカウントを運用した、台湾のクライアントを対象とした広告事業の運営などです。「Mart」や光文社というブランドのファンの育成、光文社ブランドの好感度の向上、そして購入につながる販促も重要な仕事のひとつです。

QUESTION 04
出版社でいちばん楽しいことは?
異なるもの(コンテンツ)を、異なる人と、異なる場所につなげることによって、新たな発見が出てくるということがいちばん楽しいです。同じ光文社の作品だとしても、違う国、違う文化背景、違う歴史体験のなかでは、異なる魅力として受け取られることもあります。
日本で版権仕事に携わっているうちに、日本と台湾という間ではなく、日本と世界という軸で物事を考えることができるようになりました。日本生まれ、日本語母語者ではないからこそ、日本人が近すぎて逆に感じられない日本のコンテンツの魅力を発掘して、より広い世界に向けて発信していきたいです。
QUESTION 05
10年後はこれをしてみたい
IP・ライツ部門の武器である交渉力、販売ルートのネットワークを生かし、作品レベルを超えた、「作家レベル」の外国語著作権代理人として活躍したいです。
海外市場に作品を届けるためには、海外と交渉することだけではなく、著作権利者(継承人、遺族などを含む)、日本の編集者、二次使用の担当者、印刷所などとの交渉が必要になります。世界中にファンを増やすことが、マンガやアニメなどの二次展開を可能にし、作品の魅力・価値を高めることにつながる。世界に日本のコンテンツを届けることに不可欠なものは、まさに著作権代理人だと思います。IP・ライツ部門で育てられてきたチカラをお金に換え、作家や出版社に還元できるようになっていきたいです。
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