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新米人事がホンネで聞いてみました!

新米人事がホンネで
聞いてみました!

TOP INTERVIEW 2026

「出版というものづくりの概念は他業種には真似できない」

社長が語る、いまの光文社について、そして出版の未来について。2024年4月に入社した”新米人事”・緑川がインタビューしました。

PROLOGUE

代表取締役社長

巴 一寿KAZUHISA TOMOE

1986年学習研究社入社。講談社、第一通信社を経て2023年8月より光文社代表取締役社長

PRESIDENT INTERVIEW 01

社長が語る、いまの光文社の雰囲気は?

風通しよく、
「好きなものは好き」と言える

一年前の採用サイトの対談では、社員について「出版ということに対して真摯で熱量が高い」とおっしゃっていましたが、いまの印象は変化していますか?

「出版に対してまっすぐで熱量が高い」という印象は、一年たったいまでも同じ思いでいるし、やはり出版社の社員はそうあってほしいという願いもこめて、そこの変化はないかな。この一年間での変化は、たとえば、社内を横断するプロジェクトが多く立ち上がったこと。この活動が進むにつれて、少し印象が変化した部分もある。

いまの40代以上の社員は、いわゆる出版活況の時代を経験してきた人たち。出版を取り巻く環境が変わったいまは、「新しい出版のあり方」に向かって、知見を生かしながら後輩を率いてくれているということがわかってきた。ベテランといわれる人たちの熱量の高さや変化を恐れない姿勢については、とても強い会社だと思う。一方で、若い20代・30代の社員は、「出版をどう届けるか」ということに活発な意見を言ってくれるし、まっすぐ向き合っている。

会社全体としては熱量が高く、そして、世代間のなかでいい意味でのグラデーションがある。ほかの部署の人との関わりや、自分の仕事と違う脳の使い方をしてほしいとお願いしたら、いろいろなプロジェクトでそれを具現化してくれている。こういう会社がいっぱいあるかというと、実はそうではなくて。「若いんだから」と言ってプロジェクトに参加できないことだってあるだろうけど、光文社にはそれはない。風通しよく、「好きなものは好き」と言える。「これはちょっと好きではないのですが、どうしたらいいですか?」って相談ができる。300人の会社だからこそ、なんでも遠慮なく、家族のようにものが言える雰囲気にさらになっていったらいいよね。

PRESIDENT INTERVIEW 01

社長が語る、
いまの光文社の雰囲気は?

風通しよく、
「好きなものは好き」と言える

代表取締役社長

巴 一寿KAZUHISA TOMOE

1986年学習研究社入社。講談社、第一通信社を経て2023年8月より光文社代表取締役社長

一年前の採用サイトの対談では、社員について「出版ということに対して真摯で熱量が高い」とおっしゃっていましたが、いまの印象は変化していますか?

「出版に対してまっすぐで熱量が高い」という印象は、一年たったいまでも同じ思いでいるし、やはり出版社の社員はそうあってほしいという願いもこめて、そこの変化はないかな。この一年間での変化は、たとえば、社内を横断するプロジェクトが多く立ち上がったこと。この活動が進むにつれて、少し印象が変化した部分もある。

いまの40代以上の社員は、いわゆる出版活況の時代を経験してきた人たち。出版を取り巻く環境が変わったいまは、「新しい出版のあり方」に向かって、知見を生かしながら後輩を率いてくれているということがわかってきた。ベテランといわれる人たちの熱量の高さや変化を恐れない姿勢については、とても強い会社だと思う。一方で、若い20代・30代の社員は、「出版をどう届けるか」ということに活発な意見を言ってくれるし、まっすぐ向き合っている。

会社全体としては熱量が高く、そして、世代間のなかでいい意味でのグラデーションがある。ほかの部署の人との関わりや、自分の仕事と違う脳の使い方をしてほしいとお願いしたら、いろいろなプロジェクトでそれを具現化してくれている。こういう会社がいっぱいあるかというと、実はそうではなくて。「若いんだから」と言ってプロジェクトに参加できないことだってあるだろうけど、光文社にはそれはない。風通しよく、「好きなものは好き」と言える。「これはちょっと好きではないのですが、どうしたらいいですか?」って相談ができる。300人の会社だからこそ、なんでも遠慮なく、家族のようにものが言える雰囲気にさらになっていったらいいよね。

PRESIDENT INTERVIEW 02

社長の考える、
光文社に来てほしい人とは?

自分の気持ちやコンテンツを
届けることにチャレンジできるような人

いま、社長が考える「光文社に来てほしい人」は、どのような人でしょうか?

「光文社」ってすごい名前だと思っていて。光文社の「文」って、もちろんテキストや写真、映像などいろんな表現方法のことを指している。この「ふみ」、いわゆるコンテンツにどういう光を当てていくかということを、一生懸命考えている会社が光文社。

自分の感動をコンテンツに置き換えるとき、「どういうふうにすれば他人が共感し得る表現ができるか」を考えるということが、出版人にとって必要な要素になると思う。紙もそうだし、テキストベースのWebメディアもそうだし、短尺の動画にしてみるという手段もある。自分の感動体験をどういう表現方法で伝えていくかということを毎回考えられる能力が出版人にとっては必要だと思う。

たとえば旅行に行ったときにとてもきれいな景色を見て、この心が震えるような景色をどうしたら人に共有できるかを考えられるか。自分の気持ちやコンテンツを届けることにチャレンジできるような人が当社に向いていると思うし、そういう人にぜひ来てほしい。

PRESIDENT INTERVIEW 03

“一人前”の出版人になるために、
必要なものとは?

「届ける力」を磨いていくこと

私自身は入社して7カ月ほど(取材時)なのですが、入社して何年ぐらい経験すると一人前の出版人になれるものでしょうか?

なにに対しても愚直に、なんでも吸収できて、なにに対しても興味を持っている。そして、それらを人に届けるためになにが必要か、柔軟な考えを持つことが必要。この練習を繰り返していけば、結果的に仕事での成功はついてくると思う。だから、少しでも早く一人前になろうとは思いすぎないほうがいい。社内で一人前といわれるにはどういうことが必要かを考えてみると、まず、先輩や上司に届ける力があるということ。一生懸命考えたものを言語化したときに、周りの人たちを納得させられる表現ができるかどうか。それができるようになれば、一人前になったといえる。

やっぱり、「届ける力」のある人は魅力がある。そして、その魅力に上司や先輩がついてくる。さらには作家やカメラマン、スタイリスト、クライアント、書店がついてきてくれる。なによりも「届ける力」を磨いていくことが”出版人”としての一人前になるには欠かせない。

PRESIDENT INTERVIEW 02

社長の考える、
光文社に来てほしい人とは?

自分の気持ちやコンテンツを
届けることにチャレンジできるような人

いま、社長が考える「光文社に来てほしい人」は、どのような人でしょうか?

「光文社」ってすごい名前だと思っていて。光文社の「文」って、もちろんテキストや写真、映像などいろんな表現方法のことを指している。この「ふみ」、いわゆるコンテンツにどういう光を当てていくかということを、一生懸命考えている会社が光文社。

自分の感動をコンテンツに置き換えるとき、「どういうふうにすれば他人が共感し得る表現ができるか」を考えるということが、出版人にとって必要な要素になると思う。紙もそうだし、テキストベースのWebメディアもそうだし、短尺の動画にしてみるという手段もある。自分の感動体験をどういう表現方法で伝えていくかということを毎回考えられる能力が出版人にとっては必要だと思う。

たとえば旅行に行ったときにとてもきれいな景色を見て、この心が震えるような景色をどうしたら人に共有できるかを考えられるか。自分の気持ちやコンテンツを届けることにチャレンジできるような人が当社に向いていると思うし、そういう人にぜひ来てほしい。

PRESIDENT INTERVIEW 03

“一人前”の出版人になるために、
必要なものとは?

「届ける力」を磨いていくこと

私自身は入社して7カ月ほど(取材時)なのですが、入社して何年ぐらい経験すると一人前の出版人になれるものでしょうか?

なにに対しても愚直に、なんでも吸収できて、なにに対しても興味を持っている。そして、それらを人に届けるためになにが必要か、柔軟な考えを持つことが必要。この練習を繰り返していけば、結果的に仕事での成功はついてくると思う。だから、少しでも早く一人前になろうとは思いすぎないほうがいい。社内で一人前といわれるにはどういうことが必要かを考えてみると、まず、先輩や上司に届ける力があるということ。一生懸命考えたものを言語化したときに、周りの人たちを納得させられる表現ができるかどうか。それができるようになれば、一人前になったといえる。

やっぱり、「届ける力」のある人は魅力がある。そして、その魅力に上司や先輩がついてくる。さらには作家やカメラマン、スタイリスト、クライアント、書店がついてきてくれる。なによりも「届ける力」を磨いていくことが”出版人”としての一人前になるには欠かせない。

PRESIDENT INTERVIEW 04

「おもしろいもの」を生み出す
ための、「おもしろい生活」とは?

刺激を受けることで
自分自身を変えることができる

社長が私たちの代の内定式でおっしゃっていた、「おもしろい生活をおくらないとおもしろいものは伝えられない」という言葉をいまでも大切にしているのですが、社長の思う「おもしろい生活」とはなにか、お伺いしたいです。

ひと言でいえば刺激。人間は刺激がないと停滞するものだから、「自分にとっての刺激はなんだろうか?」と考えて、ひたすら探し回って、足を延ばして触れてみるということだと思う。劇場や映画館、美術館に行ってみるとか、百貨店や商業施設を歩いてみることも刺激になる。

ただ、家にずっといちゃいけないとも思わない。それならば、家で自分にどんな刺激を与えるかということを逆に考えてみればいいわけで。たとえば、今日は一日料理をしてみようだとか、一枚絵を描いてみようとか。観ていなかった映画をAmazonプライムやNetflixで、今日は家で10本観てやろう!とか。これだって刺激だと思う。

ただ、もうひとつとても大事なのは、人と関わるということ。自分の友達や仲間と会話をすることが大切で、これも刺激。そうやって刺激を受けることで自分自身を変えることができるので、刺激を受けに行くことはすごく重要だと思うよ。

PRESIDENT INTERVIEW 05

これからの“出版の可能性”は
どこにある?

出版そのものをつくれる才能や能力は、出版社にしかない

私が就活をしていたときの面接や、情報誌やネットで、「出版を取り巻く環境が厳しい」ということを見聞きする機会がけっこうありました。私自身はそうではないと思っていましたし、入社してからもそう感じていますが、社長はこれからの「出版」というものについてどのような未来図を描いていますか?

昭和から続いているいわゆる狭義の「出版」といえば、業界が厳しくなっていることは事実だと思う。それは実際に出版物の流通量や売り場の数が減っているからで、その面からは、「紙で刊行物をつくる」という狭義の「出版」は確かに厳しい側面はある。

だけど、出版そのものをつくれる才能や能力は、出版社にしかない。だから、いままでの狭義の「出版」という概念ではなく、“出版的コンテンツ”をつくる力をもって、狭義ではない「出版」を届ける工夫をしていけば、けっして出版業界は暗いとは思わないし、むしろ明るい。

今後も、書店やコンビニ、eコマースで書籍・雑誌を買っていただくための努力はしつづけなければいけない。ただ、何度も言っている届ける力や工夫は、紙ベースや電子ベースということにとらわれないことが大事。出版というものづくりの概念は他業種には真似できないんだから、これは最大の強みで。出版社はビジネスが多岐にわたって、独自の才能開発がある。広義の「出版」でとらえたら、夢しかないんじゃないかな。

PRESIDENT INTERVIEW 04

「おもしろいもの」を生み出す
ための、「おもしろい生活」とは?

刺激を受けることで
自分自身を変えることができる

社長が私たちの代の内定式でおっしゃっていた、「おもしろい生活をおくらないとおもしろいものは伝えられない」という言葉をいまでも大切にしているのですが、社長の思う「おもしろい生活」とはなにか、お伺いしたいです。

ひと言でいえば刺激。人間は刺激がないと停滞するものだから、「自分にとっての刺激はなんだろうか?」と考えて、ひたすら探し回って、足を延ばして触れてみるということだと思う。劇場や映画館、美術館に行ってみるとか、百貨店や商業施設を歩いてみることも刺激になる。

ただ、家にずっといちゃいけないとも思わない。それならば、家で自分にどんな刺激を与えるかということを逆に考えてみればいいわけで。たとえば、今日は一日料理をしてみようだとか、一枚絵を描いてみようとか。観ていなかった映画をAmazonプライムやNetflixで、今日は家で10本観てやろう!とか。これだって刺激だと思う。

ただ、もうひとつとても大事なのは、人と関わるということ。自分の友達や仲間と会話をすることが大切で、これも刺激。そうやって刺激を受けることで自分自身を変えることができるので、刺激を受けに行くことはすごく重要だと思うよ。

PRESIDENT INTERVIEW 05

これからの“出版の可能性”は
どこにある?

出版そのものをつくれる才能や能力は、出版社にしかない

私が就活をしていたときの面接や、情報誌やネットで、「出版を取り巻く環境が厳しい」ということを見聞きする機会がけっこうありました。私自身はそうではないと思っていましたし、入社してからもそう感じていますが、社長はこれからの「出版」というものについてどのような未来図を描いていますか?

昭和から続いているいわゆる狭義の「出版」といえば、業界が厳しくなっていることは事実だと思う。それは実際に出版物の流通量や売り場の数が減っているからで、その面からは、「紙で刊行物をつくる」という狭義の「出版」は確かに厳しい側面はある。

だけど、出版そのものをつくれる才能や能力は、出版社にしかない。だから、いままでの狭義の「出版」という概念ではなく、“出版的コンテンツ”をつくる力をもって、狭義ではない「出版」を届ける工夫をしていけば、けっして出版業界は暗いとは思わないし、むしろ明るい。

今後も、書店やコンビニ、eコマースで書籍・雑誌を買っていただくための努力はしつづけなければいけない。ただ、何度も言っている届ける力や工夫は、紙ベースや電子ベースということにとらわれないことが大事。出版というものづくりの概念は他業種には真似できないんだから、これは最大の強みで。出版社はビジネスが多岐にわたって、独自の才能開発がある。広義の「出版」でとらえたら、夢しかないんじゃないかな。

PRESIDENT INTERVIEW 06

“光を届けろ!”のその先は何か?

重要なのは、誰に対して光を届けるか

最後に、昨年から引き続き採用サイトのテーマとなっている「光を届けろ! challenge of delivery」について、社長がいまどうお考えなのかをお聞きしたいです。

「光を届けろ」というなかで重要なのは、誰に対して光を届けるかということ。この誰にというのは、生活者であったり、言い換えれば読者であったり。この人たちに向けて、いままでとは違う形のチャレンジをしていかなければいけないし、この工夫さえできれば、出版業界の未来は明るい。光文社には、出版ならではのコンテンツをつくる力がある。それを読者のもとへしっかりと届けることができれば、光文社はもっともっと成長できる。「届けること」ができるような、柔軟な発想を持った人にたくさん来てほしいです。

INTERVIEW BY

人事総務部

緑川 悠希 YUKI MIDORIKAWA

2024年春に新卒で入社、人事総務部配属。社長室に入るのは入社後2回め。「光文社新入社員note」で連載も担当中

撮影/公文一成 構成/人事総務部 ※役職名や固有名詞は2025年2月時点のものになります