社員インタビュー
INTERVIEW 08
人生を変えるような
一撃を届けたい

三宅 貴久 TAKAHISA MIYAKE
第三編集局長
1994年入社

QUESTION 01
光文社で何を“届けたい”?
小学校5年生のとき、多湖輝さんの『頭の体操』シリーズに出合いました。累計1000万部超の光文社カッパ・ブックスの人気シリーズです。そのとき、この世にこんなにおもしろく、賢くなれそうなものが存在するのかと感激し、繰り返し繰り返し読みました。『頭の体操』は子供向けに書かれた書籍ではないのですが、子供にも特大のインパクトを与えたのです(私がハマっただけでなく、クラス全体で流行りました)。
このように、老若男女問わず、また人種を問わず、時代を越えて、ある人の人生を変えるような一撃を、必ずしも書籍の形にこだわらず、届けたいと思います(『頭の体操』は時代を越え、ゲームの「レイトン教授」シリーズのベースとなり、謎解きクリエイターの松丸亮吾さんにも読み継がれています)。

QUESTION 02
いま、どんな仕事をしていますか?
ひと言でいうと、文芸編集部、書籍編集部、コミック編集部の3つの部署が属する第三編集局のマネジメントになります。マネジメントというとわかりにくいですが、所属する部員・スタッフ全員が楽しく前向きに、健康に仕事をし、かつしっかり利益を上げられるよう、さまざまな調整をおこなうことです。
ごくごく一部、新書やノンフィクション系の書籍の編集作業もしています。編集作業といってもたんに本を作るだけでなく、最大限売れるよう、営業部門と連携してのさまざまなプロモーション活動をおこなうことも含みます。
QUESTION 03
「こんなこともやっているの?」と
驚かれそうな仕事はありますか?
新書、ノンフィクション系の書籍に特有のことですが、編集者が原稿を書くことがあります。もちろん取材した材料があった上でのことです。書籍の一部の原稿を書くのはよくありますが、過去に2冊、丸ごと仕上げたこともあります。ライター兼編集者ですね。ただ、プロのライターさんが書く速度には敵いませんので、推奨はしませんが、著者の方の気持ちの一端がわかるという効果はあります。

QUESTION 04
出版社でいちばん楽しいことは?
出版物が多くの方に受け入れられたとき(端的に言えば、売れたとき)、あるいは内容が評価され、賞をいただいたときです。読者にも喜んでもらえ、著者の方とも喜びを分かち合える。そのためにこの仕事をしていると言っても過言ではありません。
すべての刊行物は、著者と編集者が知恵を絞り、工夫し、プロモーション活動をおこない、多くの方に手に取ってもらうべく作られます。ところが、そのなかでよい結果になるのはごく一部。この難しさ、それゆえのおもしろさがあるからこそ、この仕事をやめられないのかもしれません。
QUESTION 05
あなたにとって光文社の“光”とは?
「光」には「人に明るさをもたらすもののたとえ。希望。光明。」という意味があります(『広辞苑 第六版』岩波書店)。そういう意味では光文社の刊行物がまさに「光」です。先行き不透明な時代に、多くの悩みや不安を抱えた人々に、希望を与える刊行物。一瞬の息抜きで終わらず、人生の指針になるような骨太の刊行物。紙に限らず、電子書籍、動画、音声など形はさまざまですが、そのような“光”を届けられるよう、日々、尽力していきます。
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