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新書|詳細

孤独なバッタが群れるとき

コドクナバッタガムレルトキ
2022年5月18日発売
定価:1,166円(税込み)
ISBN 978-4-334-04609-5
光文社新書
判型:新書判ソフト

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孤独なバッタが群れるとき『バッタを倒しにアフリカへ』エピソード1前野 ウルド 浩太郎/著

10年経っただけだけど、私は大人になってしまった。読み返してみると、やたらと青臭く、がむしゃらな文章に、恥ずかしさのあまり頬を赤らめてしまうが、今はもう書くことはできないものだ。若さ故の過ちを犯せず、無難な文章を書き綴ることに慣れてしまった現状になんだか寂しさを感じている。
想うことは一つ。その時、書ける文章を書籍として残すのは、とても大切なことなのではないだろうか。若いころは往々にして志半ばである。そんな中途半端な状況でも、中途半端ならではの良さが文章に滲み出ているはずだ。
(「新書版あとがき」より)

目次

はじめに
第1章 運命との出逢い
第2章 黒き悪魔を生みだす血
第3章 代々伝わる悪魔の姿
第4章 悪魔を生みだす謎の泡
第5章 バッタ de 遺伝学
第6章 悪魔の卵
第7章 相変異の生態学
第8章 性モザイクバッタ
第9章 そしてフィールドへ……
おわりに

著者紹介

前野 ウルド 浩太郎(まえの うるど こうたろう)
昆虫学者(通称:バッタ博士)。1980年秋田県生まれ。国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(国際農研)主任研究員。秋田県立秋田中央高校卒業、弘前大学農学生命科学部卒業、茨城大学大学院農学研究科修士課程修了、神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了。博士(農学)。京都大学白眉センター特定助教を経て、現職。アフリカで大発生し、農作物を食い荒らすサバクトビバッタの防除技術の開発に従事。モーリタニアでの研究活動が認められ、現地のミドルネーム「ウルド(○○の子孫の意)」を授かる。著書に、毎日出版文化賞特別賞、新書大賞、ブクログ大賞を受賞し、21万部を突破した『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社新書)、その児童書版『ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ』(光文社)がある。

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