ナゼビービーシーダケガツタエラレルノカ
2024年6月19日発売
定価:1,078円(税込み)
ISBN 978-4-334-10352-1
光文社新書
判型:新書判ソフト
なぜBBCだけが伝えられるのか民意、戦争、王室からジャニーズまで
2022年に開局100周年を迎えた「BBC」こと英国放送協会。20世紀初頭にラジオ放送局として設立されると、間もなく世界に先駆けてテレビ放送を開始。技術と情報の最先端で、つねに同時代を伝えてきた。二度の大戦による危機、時の政権からの圧力、そして王室との確執――。数々の困難に直面してきたBBCの歴史は、社会や権力との距離に悩まされ続けてきたメディアの歴史に他ならない。多様化する視聴者の期待に応えながら、不偏不党の報道姿勢を貫いてきたBBCの100年。その黎明からの足どりを辿ることで、岐路に立つ「放送」と「公共」のあり方をも模索する。いま、公共放送に何ができるのか?
目次
はじめに
第1章 「放送の世紀」の幕開け
――英国民とBBC
第2章 「戦争の道具」としてのメディア
――第二次大戦とBBC
第3章 「消費ブーム」にテレビは
――戦後社会とBBC
第4章 「不和と対立の時代」
――サッチャー政権とBBC
第5章 「SNS時代」のジャーナリズム
――デジタル革命とBBC
第6章 「国民と王室の絆」
――ダイアナ元妃、エリザベス女王とBBC
第7章 「ポスト放送の世紀」へ
――ジャニーズと戦争とBBC
おわりに