「サイゴハジタクデ」サンジュウノイキカタ
2024年1月17日発売
定価:924円(税込み)
ISBN 978-4-334-10199-2
光文社新書
判型:新書判ソフト
在宅緩和ケア医が出会った「最期は自宅で」30の逝き方
平均寿命は延び、「ピンピンコロリ」を理想の死に方とする人が多いなかで、現実は「ヨロヨロ・ドタリ」、そしてその後は「死ぬまで……」、さまざまな人の介助を受ける日々が続くケースが多いものです。
誰もが死ぬのは一度きり。どこで、どのように過ごし、最期の時を迎えるか。
今、「死ぬ時」をめぐる大転換が起きています。
広島で、在宅療養支援診療所として24時間往診・訪問診療に対応し、革新的な取り組みをおこなってきた医師が、「最期は家で死にたい」と在宅緩和ケアを依頼してきた患者との「出会い」から「看取り」までの数々のストーリーを紹介。
「医療と関わりたくない」「好きなものを食べて死にたい」など、さまざまな希望を、叶えたり叶えられなかったりしながら亡くなっていった人たちと、その家族。
30のケースから、最期の迎え方を考え、学びます。
目次
はじめに――「ヨロヨロ、ドタリ」のそのあとで
I 本人が当院外来に初診でいらしたケース/4つの出会い
Ⅱ ご家族が当院外来に見えたケース/4つの出会い
Ⅲ ケアマネジャーからの依頼/5つの出会い
Ⅳ 施設からの依頼/5つの出会い
Ⅴ 地域包括支援センターからの依頼/3つの出会い
Ⅵ 訪問看護ステーションからの依頼/4つの出会い
Ⅶ 病院の退院支援室や地域連携室からの依頼/5つの出会い
あとがき――本人の希望に沿う、ということ
著者紹介
髙橋浩一(たかはしこういち)
1958年広島県生まれ。医療法人和平会折口医院(広島市中区)院長。東京大学教養学部理科Ⅰ類中退。滋賀医科大学卒業。広島大学大学院内科学第二修了(医学博士)。JA尾道総合病院、JA広島総合病院などで勤務。緩和ケアチームリーダーを務める。聖路加国際病院で緩和ケア研修。がん末期に「自宅に帰りたい」と希望する方に対応(往診・訪問診療)できる開業医が少なかったため、在宅緩和ケアを担う目的で2008年に継承開業。2012年厚生労働省在宅医療連携拠点事業に選出。令和5年度厚生労働省「在宅医療の災害時における医療提供体制強化支援事業 連携型BCP・地域BCP策定に関するモデル地域事業」に選出。日本内科学会総合内科専門医。日本呼吸器学会専門医、指導医。日本尊厳死協会中国地方支部長。