フジユウナシャカイデジユウニイキル
2023年8月18日発売
定価:946円(税込み)
ISBN 978-4-334-10015-5
光文社新書
判型:新書判ソフト
不自由な社会で自由に生きる「自由論」講義録
「日本は自由だと思い込んでる人が多いかもしれないけれど、この社会が自由だと思っちゃいけない。実はよく見ると不自由があふれていて、さまざまな問題を引き起こしています。もちろん、自由を考えて結論が出るわけじゃありません。でも、自由を考えてこそ、自分ができる、と思うのです。社会は複雑に構築されているから、誰にとっても自由な社会なんてものはありえません。じゃあ、どういうふうに自由を求めるか、それを考えるのが、この自由論です。不自由な社会をいかに生きるか、そういう自由論なのです。」
――京都精華大学前学長のウスビ・サコと各分野の第一人者が語り合うなかで見えてきた、「かつて」と「いま」、そして「これから」の自由。
目次
第1章 「私」と自由……ウスビ・サコ
第2章 「社会」と自由……山田創平
第3章 「宗教」と自由……梶田真章
第4章 「マンガ」「芸術」と自由……吉村和真 安田昌弘
第5章 「表現」と自由……稲賀繁美
第6章 「性」と自由……鈴木涼美 阿毛香絵
第7章 「人類」と自由……山極壽一
第8章 「公共」と自由……ウスビ・サコ
著者紹介
ウスビ・サコ(Oussouby SACKO)
京都精華大学教授。1966年マリ共和国・首都バマコ生まれ。北京語言大学、南京の東南大学等を経て、京都大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。2018年4月~2022年3月京都精華大学学長。アフリカ系として初めて、日本の大学の学長になった。社会と建築空間の関係性について様々な角度から調査研究。著書に『サコ学長、日本を語る』(朝日新聞出版)、『君たちのための自由論』(内田樹との共著、中公新書ラクレ)など。