チャットジーピーティーノゼンボウ
2023年8月18日発売
定価:990円(税込み)
ISBN 978-4-334-10013-1
光文社新書
判型:新書判ソフト
ChatGPTの全貌何がすごくて、何が危険なのか?
GPT-4 のすごさはさまざまに語られているが、私はモデルとデータセットの途方もないでかさを実現した点がこのシステムの白眉だと思う。
・ データセットはスクレイピング(Webを自動巡回して情報を拾ってくる)で集めてるだけでしょ?
・モデルは機械学習で自動的に育つんでしょ?
・だったら金に糸目をつけなければ、GPT-4 を作れるでしょ?
という評価はフェアではない。モデルがどんなに優秀でも、学習させるデータセットが汚染されていれば、AIは容易に差別をするし、著作権侵害をする。GPT-4 がそれに十全に対応しているとは言わないけれど、世界的なAI懐疑やポリティカルコレクトネスの潮流にさらされる中で、やれる範囲の対策を惜しんではいない。(本文より)
目次
第1章 ChatGPTの基礎知識
第2章 ChatGPTはここがすごい
第3章 ChatGPTはここが危うい
第4章 大学と社会とChatGPT
第5章 クリエイティブとChatGPT
第6章 人類の未来とChatGPT
著者紹介
岡嶋裕史(おかじまゆうし)
1972年東京都生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。博士(総合政策)。富士総合研究所勤務、関東学院大学経済学部准教授・情報科学センター所長を経て、現在、中央大学国際情報学部教授、政策文化総合研究所所長。『ジオン軍の失敗』『ジオン軍の遺産』(以上、角川コミック・エース)、『ポスト・モバイル』(新潮新書)、『ハッカーの手口』(PHP新書)、『思考からの逃走』『実況!ビジネス力養成講義 プログラミング/システム』(以上、日本経済新聞出版)、『構造化するウェブ』『ブロックチェーン』『5G』(以上、講談社ブルーバックス)、『数式を使わないデータマイニング入門』『個人情報ダダ漏れです! 』『プログラミング教育はいらない』『大学教授、発達障害の子を育てる』『メタバースとは何か』『Web3とは何か』(以上、光文社新書)など著書多数。