リソウノショクバマネージメント
2023年5月17日発売
定価:990円(税込み)
ISBN 978-4-334-04665-1
光文社新書
判型:新書判ソフト
理想の職場マネージメント一軍監督の仕事
「チーム一丸となって」――誰もが念仏のように唱えるが、その方法について言及されることは少ない。その方法をずっと考えてきて、僕がたどり着いたのは次の言葉だ。「相手のことを思いやり、相手のことを知る」組織の目標達成のために、個人が仕事をする。僕は監督としてチームを指揮する。とはいえ、監督はすべてを自分の思い通りにしていいわけではない。自分の考えを押し付けてばかりでは、周りの人たちの仕事に対するモチベーションは上がらないだろう。 そこで重要になるのは、一緒に仕事をする人たちが、組織のためにどうしたいと思っているのかを想像することだ。(本文より)
目次
プロローグ
第1章 ブループリント――青写真のつくり方
第2章 書く、話す、気づきを与える
第3章 同じ方向を向くために必要なこと
第4章 人間関係に時間をかける
第5章 人事
第6章 若手の成長について僕が考えていること――投手編
第7章 若手の成長について僕が考えていること――野手編
第8章 成長するために必要な力
第9章 技術を伝える
第10章 試合中に考えていること
エピローグ
2022シーズン 全試合戦績
著者紹介
髙津臣吾(たかつしんご)
1968年広島県生まれ。東京ヤクルトスワローズ一軍監督。広島工業高校卒業後、亜細亜大学に進学。90年ドラフト3位でスワローズに入団。93年ストッパーに転向し、チームの日本一に貢献。その後、4度の最優秀救援投手に輝く。2004年シカゴ・ホワイトソックスへ移籍、クローザーを務める。日本プロ野球(NPB)、メジャーリーグ(MLB)、韓国プロ野球、台湾プロ野球を経験した初の日本人選手。独立リーグ・新潟アルビレックスBCでは選手兼任監督としてチームを日本一に導く。14年スワローズ一軍投手コーチに就任。15年セ・リーグ優勝。17年より二軍監督、20年より一軍監督。21年セ・リーグ優勝、20年ぶりの日本一に。22年交流戦優勝、セ・リーグ連覇。21年正力松太郎賞受賞。22年野球殿堂入り。NPB歴代2位の通算286セーブ、史上2人目となるNPB/MLB通算300セーブを記録している。