ウチュウベンチャーノジダイ
2023年3月15日発売
定価:1,012円(税込み)
ISBN 978-4-334-04653-8
光文社新書
判型:新書判ソフト
宇宙ベンチャーの時代経営の視点で読む宇宙開発
宇宙開発の分野はこれまで政府が主導していたが、今、民間企業がイニシアティブをとった「ビジネス」として急速に生まれ変わりつつある。そして、「宇宙ベンチャー」と呼べる民間ベンチャー企業がこの流れを加速させている。転機となったのは2021年。アメリカの起業家イーロン・マスク氏が創設したスペースXなど複数社が宇宙旅行を成功させたことで、この年は「民間宇宙ベンチャー元年」と称される。日本でも、スタートアップや宇宙系以外の大手企業が続々と参入している。
なぜ、民間宇宙産業が活況を呈しているのか。ベンチャー・キャピタリストとJAXAのエンジニアが「宇宙ビジネスの展望」を綴る。
目次
はじめに
【第一章】宇宙ビジネス概観
【第二章】3つの導線
【第三章】3つの革新
【第四章】宇宙ビジネスの注目8分野
【第五章】政府事業から民間商業へ
【第六章】スペースXが「宇宙ベンチャーの雄」となりえた理由
【第七章】高い株価
【第八章】動く日本
【第九章】リスクとどう向き合うか
おわりに
著者紹介
小松伸多佳(こまつのぶたか)
1965年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。(株)野村総合研究所元主任研究員。イノベーション・エンジン(株)のキャピタリストとして宇宙分野の投資を担当。JAXA(宇宙航空研究開発機構)客員等歴任。
後藤大亮(ごとうだいすけ)
1976年京都府生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了後、宇宙開発事業団、のちのJAXA(宇宙航空研究開発機構)にて人工衛星、探査機、ロケットの開発・運用に従事。JAXA主任研究開発員。