ショウワノトウキョウコウガイ ジュウタクカイハツヒシ
2022年8月18日発売
定価:1,056円(税込み)
ISBN 978-4-334-04623-1
光文社新書
判型:新書判ソフト
昭和の東京郊外 住宅開発秘史
昭和30年(1955年)。もはや戦後ではなくなった日本で、住宅難にあえぐ人々は自らの土地を、住宅を求めた。開発バブルの中で怪しげな業者も跳梁跋扈し、悲喜こもごもの人間ドラマが繰り広げられたが、それも今では忘れられかけている。当時の不動産チラシ140枚をもとに首都圏各所の「夢の跡地」をたずねる、ありそうでなかった郊外研究。
目次
序 章 詐欺まがい商法横行す
第1部 昭和の住宅チラシの町に行ってみた
第2部 昭和20〜30年代4大不動産
第3部 幻の戦時国策組織・住宅営団の町
第4部 まだまだあった田園都市
あとがき —どんな住宅地が幸せなのか? —
【巻末付録】昭和30年代住宅分譲地チラシ一覧
著者紹介
三浦 展(みうらあつし) カルチャースタディーズ研究所主宰
1958年生まれ。82年一橋大学社会学部卒業。(株)パルコ入社。マーケティング情報誌「アクロス」編集室勤務。86年同誌編集長。90年三菱総合研究所入社。99年 カルチャースタディーズ研究所設立。消費社会、世代、階層、都市、郊外などの研究を踏まえ、新しい時代を予測し、社会デザインを提案している。郊外関連の著書・共著・編著に「昭和の郊外」シリーズ、『東京は郊外から消えていく!』『東京郊外の生存競争が始まった!』『首都圏大予測』『「家族」と「幸福」の戦後史』『ファスト風土化する日本』、その他の都市研究として『都心集中の真実』『渋谷の秘密』『花街の引力』『吉祥寺スタイル』『高円寺 東京新女子街』『奇跡の団地 阿佐ヶ谷住宅』『中央線がなかったら』『下町はなぜ人を惹きつけるのか?』など多数。