フトウコウ・ヒキコモリキュウゾウ
2021年11月18日発売
定価:924円(税込み)
ISBN 978-4-334-04577-7
光文社新書
判型:新書判ソフト
不登校・ひきこもり急増コロナショックの支援の現場から
新型コロナウイルスの感染拡大を機に、不登校・ひきこもりの子どもたちはますます増えている。しかも、休校に分散登校、オンライン授業に加えて家庭ごとのコロナ対策もあって学校に行かないことが自然となり、ずるずると不登校になってしまうケースも増加。いまや政府もその実態を把握しきれていない。不登校・ひきこもりが「見えなくなっている」のだ。こうした家庭を支援する現場ではコロナ禍以降、どのような対応を迫られたのか。オンラインも駆使しながら支援にあたっている様子を報告するとともに、行政の施設が抱える問題点なども指摘。さらには、36年の指導経験から編み出された「アウトリーチ支援」に始まる一連のノウハウを全て公開する。
目次
第 1 章 コロナショックによる不登校・
ひきこもりの急増と不透明化
第 2 章 コロナショックで困難になる立ち直りへのステップ
第 3 章 立ち直る過程で起こった、コロナによる挫折
第 4 章 オンラインが救った不登校・ひきこもりの生徒たち
第 5 章 コロナ禍における教育支援センターの問題点
第 6 章 アウトリーチ支援 ステップ0
第 7 章 実例で解説するアウトリーチ支援ステップ
第 8 章 将来を見据えた特別授業と、支援の広がり
第 9 章 ゲームの有効性――eスポーツ部の意義
第 10 章 規則正しい生活を確立するための方法
――生活改善合宿
第 11 章 自立した生活のために
――一人暮らしのすすめと、親の覚悟
第 12 章 女子に多い不登校タイプと新しい進路の形
――インターン経験を活用した総合型選抜入試
著者紹介
杉浦孝宣(すぎうらたかのぶ)
1960年生まれ。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒。小学校三年生のときに保健室登校を経験するが、養護学園に半年間通い不登校を克服した。1985年に中卒浪人生のための学習塾・学力会を設立。以来36年間、不登校、高校中退、ひきこもりの支援活動を行っている。2010年よりNPO法人高卒支援会を立ち上げ、2020年に現場を後進へと譲る。その後、「一般社団法人 不登校・引きこもり予防協会」を設立し活動中。
NPO法人高卒支援会
不登校・ひきこもり・中退で悩む小学生・中学生・高校生・20代の若者を対象に支援活動を行っているNPO法人。水道橋、新宿、池袋、横浜に校舎を展開している。