「トイ」カラハジマルテツガクニュウモン
2021年10月20日発売
定価:924円(税込み)
ISBN 978-4-334-04570-8
光文社新書
判型:新書判ソフト
「問い」から始まる哲学入門
2600年にわたって「問い」を重ねてきた哲学の語りあい。「存在」とは何か。「私が私である」とはどういうことか。そもそも「問い」とは何なのかなどなど。そこでは様々な問いが投げかけられ、言葉が紡がれてきた。
その内容は時に難解で、日常を生きる私たちには関係ないもに見えるかもしれない。しかし、哲学の言葉は私たちにこそ向けられている。哲学の問いかけが、私たちに日常の不確かさを突きつけ、そんな世界に向き合って生きるきっかけを与えてくれるのだ。
本書は、そんな語りあいの歩みを丁寧に辿る。哲学の世界と私たちの日常が近づく一冊。
目次
プロローグ
第1章 問うものとしての人間
第2章 「ある」への思い
第3章 実在への問い
第4章 「私」とは誰か
エピローグ
著者紹介
景山洋平(かげやまようへい)
1982年、三重県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。日本学術振興会特別研究員、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部専任講師を経て、現在、関西学院大学大学院文学研究科・文学部准教授を務める。専門は現象学、解釈学、近代日本哲学を中心とし、現代における存在論と人間論の再構築を目指している。著書に『出来事と自己変容 ハイデガー哲学の構造と生成における自己性の問題』(創文社)がある。