ケイサツカンノシュッセトジンジ
2020年12月16日発売
定価:924円(税込み)
ISBN 978-4-334-04512-8
光文社新書
判型:新書判ソフト
警察官の出世と人事
警察とは極論、ヒトを相手にする会社だ。警察官の仕事も極論、それが被疑者であれ参考人であれ不審者であれ地域住民であれ、ヒトを相手にする仕事である。ゆえに警察は、ヒトの教育訓練=教養に血道を上げる。採用から退職にいたるあらゆる段階において、ヒトという警察唯一の財産を徹底して鍛え上げ、戦略的に運用しようとするのだ。本書のテーマは「警察官の出世」だが、それは裏を返せば「警察官の人事/警察官の教養」となる。「個々の警察官が具体的にどう出世していゆくか?」は、「警察組織は個々の警察官を具体的にどう育成しようとしているのか?」と同義なのだ。
「階級」だけでは見えてこない、複雑怪奇な「警察官の出世と人事」の仕組みを、元警察官僚が徹底解説。企業の人事担当者、自らの出世が気になるビジネスパーソンも必読!
目次
序 章 警察における出世の関数
第1章 警察官の出世と階級
第2章 警察官の出世と職制
第3章 警察官の出世と「専務」
第4章 警察官の出世と実績・年功等
終 章 警察キャリアの出世と人事
著者紹介
古野まほろ(ふるのまほろ)
東京大学法学部卒業。リヨン第三大学法学部修士課程修了。学位授与機構より学士(文学)。警視庁I種警察官として警察署、警察本部、海外、警察庁等で勤務し、警察大学校主任教授にて退官。警察官僚として法学書多数。作家として有栖川有栖・綾辻行人両氏に師事。小説多数。