ダイガクキョウジュ、ハッタツショウガイノコヲソダテル
2021年2月17日発売
定価:1,034円(税込み)
ISBN 978-4-334-04509-8
光文社新書
判型:新書判ソフト
大学教授、発達障害の子を育てる
敢えて批判を承知で、コンピュータ屋としての拙い理解を示せば、知的障害はCPU(中央処理装置)がトラブルを抱えている状態であり、発達障害は入出力装置(コミュニケーション装置)がトラブルを抱えている状況であると思う。ディスプレイやマウス・キーボード・タッチパネルといった入出力装置に問題のあるコンピュータは、とてもとてもとても使いにくい。どんなに内臓されているCPUが高性能であったとしても、である。だから、知的障害より発達障害の方が症状が軽い、社会に適応しやすいという話ではない。また、両者を併発している子も多い。もちろん、併発している子のほうが、人生で抱える困難は大きくなる。 (本文を一部改変)
目次
はじめに
1 発達障害について調べてみた
2 我が子の発達障害に気づいたとき
3 悩み多き学校教育
4 コミュニケーションというやっかいなシロモノ
5 日常に潜むワナ
6 学校生活と居場所
7 コロナ禍での日常
どうか「今」を楽しんでください。 あとがきに代えて
著者紹介
岡嶋裕史(おかじまゆうし)
1972年東京都生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。博士(総合政策)。富士総合研究所勤務、関東学院大学経済学部准教授・情報科学センター所長を経て、現在、中央大学国際情報学部教授。『ジオン軍の失敗』『ジオン軍の遺産』(角川コミック・エース)、『ポスト・モバイル』(新潮新書)、『ハッカーの手口』(PHP新書)、『思考からの逃走』(日本経済新聞出版)、『ブロックチェーン』『5G』(講談社ブルーバックス)、『数式を使わないデータマイニング入門』『アップル、グーグル、マイクロソフト』『個人情報ダダ漏れです! 』『プログラミング教育はいらない』(以上、光文社新書)など著書多数。