ソウシツガク
2019年6月19日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-04419-0
光文社新書
判型:新書判ソフト
喪失学「ロス後」をどう生きるか?
家族、友人、ペット、健康、時間、夢や希望、そして自分の命――私たちは様々なものを失う。できれば避けて通りたい出来事ではあるが、喪失は人生と切り離せず、また何も失わない人生が幸せとは言えない。では、命ある限り生じる「心の穴」といかに向き合っていくべきか? 死生学や心理学の理論、当事者の声、死別後の悲嘆に対処するグリーフケアの実践で得られた知見を学び、来るべき喪失に備え、「その後」の日々に生かす。巻末では過去の喪失体験を振り返り、自分自身を理解するためのワークを行う。
目次
序 章 人生は失うことばかり
第1章 喪失とは何か
第2章 喪失がもたらす影響
第3章 喪失と向き合うために必要なこと
第4章 「そのあと」をどう生きるか
第5章 喪失に備える
第6章 自分の喪失を振り返る
著者紹介
坂口幸弘(さかぐちゆきひろ)
1973年大阪府生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了、博士(人間科学)。現在、関西学院大学人間福祉学部人間科学科教授。専門は死生学、悲嘆学。死別後の悲嘆とグリーフケアをテーマに、主に心理学的な観点から研究・教育に携わる一方で、病院や葬儀社、行政などと連携してグリーフケアの実践活動も行っている。主な著書は、『悲嘆学入門』(昭和堂)、『死別の悲しみに向き合う』(講談社現代新書)など。