アイスルイミ
2019年6月19日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-04416-9
光文社新書
判型:新書判ソフト
愛する意味
日本人が幸せになれないいちばん大きな原因は「愛していない」ことにあります。多くの人たちが「愛すること」よりも「愛されること」を優先してしまっている。恋愛でも、社会に対しても、常に周囲からの評価が気になってしまう。しかし、「愛されたい」「評価されたい」ということへの執着は、あなたをとても不自由にします。愛されるだけ、他から評価されることを待っているあなたは、この世界では仮住まいです。愛すること、そのことによってあなたは自分自身の人生の主人公となります。愛することはあなたの世界を創り出し、あなたは世界に意味を与える存在となるのです。そのとき世界は一気に輝き出します。愛の至福は私たちの人生を、存在そのものを変えていきます。 (「まえがき」を一部改変)
目次
第一章 私はなぜ、愛の不毛地帯にいるのか
第二章 恋愛結婚はなぜ失敗するのか
第三章 トランスフォーメーション・ワーク
自分を書き換えるレッスン
第四章 再び、承認されたいという思いが湧き上がるとき
第五章 もっと恋せよ、日本人! 愛する意味を探求しよう
第六章 愛は偽りの秩序を更新する
著者紹介
上田紀行(うえだ のりゆき)
文化人類学者、医学博士。東京工業大学教授。リベラルアーツ研究教育院長。1958年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。岡山大学で博士(医学)取得。86年よりスリランカで「悪魔祓い」のフィールドワークを行い、その後「癒やし」の観点を最も早くから提示し、生きる意味を見失った現代社会への提言を続けている。日本仏教再生に向けての運動にも取り組み、2005年にはスタンフォード大学仏教学研究所フェローとして講義を行う。東工大学内においては、学生による授業評価が全学1200人の教員中第1位となり、2004年に「東工大教育賞・最優秀賞」(ベスト・ティーチャー・アワード)を学長より授与された。代表作『生きる意味』(岩波新書)は、2006年全国大学入試において40大学以上で取り上げられ、出題率第1位の著作となった。