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セカイノエリートハナゼ「ビイシキ」ヲキタエルノカ?
2017年7月19日発売
定価:836円(税込み)
ISBN 978-4-334-03996-7
光文社新書
判型:新書判ソフト
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」
グローバル企業が世界的に著名なアートスクールに幹部候補を送り込む、あるいはニューヨークやロンドンの知的専門職が、早朝のギャラリートークに参加するのは、こけおどしの教養を身につけるためではありません。彼らは極めて功利的な目的で「美意識」を鍛えているのです。なぜなら、これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、いわば「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできない、ということをよくわかっているからです。
では、そのように考える具体的な理由はなんなのでしょうか? (本文より)
目次
第1章 論理的・理性的な情報処理スキルの限界
第2章 巨大な「自己実現欲求の市場」の登場
第3章 システムの変化が早すぎる世界
第4章 脳科学と美意識
第5章 受験エリートと美意識
第6章 美のモノサシ
第7章 どう「美意識」を鍛えるか?
著者紹介
山口周(やまぐちしゅう)
1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、組織開発・人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループに参画。現在、同社のシニア・クライアント・パートナー。専門はイノベーション、組織開発、人材/リーダーシップ育成。著書に『グーグルに勝つ広告モデル――マスメディアは必要か』(岡本一郎名義)『天職は寝て待て――新しい転職・就活・キャリア論』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術――プロだけが知る「99の心得」』(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術――図解表現23のテクニック』(東洋経済新報社)など。神奈川県葉山町に在住。