トシトチホウヲカキマゼル
2016年8月17日発売
定価:814円(税込み)
ISBN 978-4-334-03936-3
光文社新書
判型:新書判ソフト
都市と地方をかきまぜる「食べる通信」の奇跡
これまで語られていた「地方創生」の問題点は、人口減少、高齢化にあえぎ、消滅の危機に瀕する地方をどうするかがテーマだった。けれど、都会も、いや、むしろ都会の方がより行き詰まっているのではないだろうか。一見きらびやかに輝く都会も一皮むけば、人々の生きづらさは増し、生きる力は減退し、限界都市とでも言えるような惨状が表出している。(本文より。一部略)
東北の農業や漁業の現場を取材したタブロイド紙と、野菜や魚などの生産物をセットで届ける新しいタイプのメディア「東北食べる通信」。その名物編集長が、「都市」と「地方」を切り口に、これからの農業・漁業、地域経済、消費のあり方、情報社会における生き方までを語り尽くす――。
目次
はじめに
第一章 食は命に直結する
第二章 人口減を嘆く前に「関係人口」を増やせ
第三章 消費者と生産者も「かきまぜる」
第四章 「消費者」ではなく「生活者」になろう
おわりに
全国の「食べる通信」リスト
著者紹介
高橋博之(たかはしひろゆき)
「東北食べる通信」編集長。一般社団法人「日本食べる通信リーグ」代表理事。特定非営利活動法人「東北開墾」代表理事。1974年、岩手県花巻市生まれ。2006年、岩手県議会議員補欠選挙に無所属で立候補し、初当選。2011年、岩手県知事選に出馬するも、次点で落選。その後、2013年に特定非営利活動法人「東北開墾」を立ち上げ、食べ物つき情報誌「東北食べる通信」編集長に就任。2014年、一般社団法人「日本食べる通信リーグ」を創設。2016年7月現在、全国三四地域の「食べる通信」が刊行されている。2014年度グッドデザイン金賞受賞。2016年、日本サービス大賞(地方創生大臣賞)受賞。同年夏、「一次産業を情報産業に変える」をコンセプトに、農家や漁師から直接、旬の食材を購入できるスマホアプリ「ポケットマルシェ」サービス開始。東北開墾ホームページ http://taberu.me