ケッコントカゾクノコレカラ
2016年6月16日発売
定価:814円(税込み)
ISBN 978-4-334-03927-1
光文社新書
判型:新書判ソフト
結婚と家族のこれから共働き社会の限界
現在の私たちは、「男性は仕事、女性は家庭」という近代以降に形作られた性別分業体制を脱し、「共働き社会」に移行しつつある。しかし、この共働き社会では、結婚しない(できない)人の増加、子どもを作る人の減少といった、「家族からの撤退」をも生じさせた。
結婚と家族はこれからどうなっていくのか――。本書では、男性中心の家制度、近代化と家の衰退、ジェンダー家族――男女ペアの家族――の誕生など、「家」の成立過程と歩みを振り返りながら、経済、雇用、家事・育児、人口の高齢化、世帯所得格差といった現代の諸問題を社会学の視点で分析し、<結婚と家族のみらいのかたち>について考察する。
目次
はじめに
【第一章】家族はどこからきたか
【第二章】家族はいまどこにいるか
【第三章】「家事分担」はもう古い?
【第四章】「男女平等家族」がもたらすもの
【第五章】「家族」のみらいのかたち
あとがき
著者紹介
筒井淳也(つついじゅんや)
1970年福岡県生まれ。一橋大学社会学部卒業。同大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、立命館大学産業社会学部教授。専門は家族社会学・計量社会学。著書に『制度と再帰性の社会学』(ハーベスト社)、『親密性の社会学』(世界思想社)、『仕事と家族』(中公新書)などがある。