ロビイングニュウモン
2015年12月16日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-03894-6
光文社新書
判型:新書判ソフト
誰でもできるロビイング入門社会を変える技術
投票やデモと異なる、政治に直接働きかける技術を解説
本書でいう「ロビイング」とは、業界団体が「もっと金よこせ」と言って政治家に圧力をかけることではない。日本ではあまり行われてこなかった、弱者やマイノリティを守るために政治に働きかけることである。圧力団体が行うロビイングとは目的が全く異なるので、「草の根ロビイング」という名称も使用する。
ロビイングはそれぞれテーマや、人によってやり方が異なるため、これまでマニュアルというものは存在しなかった。そこで、本書では暗黙の了解となっていたロビイングのルールと、様々な立場からロビイングに関わってきた方たちのテクニックを紹介していきたい。
目次
1章 自殺対策のためのロビイング
清水康之(NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」代表)
2章 病児保育問題、待機児童問題のためのロビイング
駒崎弘樹(認定NPO法人フローレンス代表理事)
3章 いじめ対策のためのロビイング
荻上チキ(評論家、「シノドス」編集長)
4章 児童扶養手当削減をめぐるロビイング
赤石千衣子(NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)
5章 「性的マイノリティ」の人々に関するロビイング
明智カイト(「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」代表)
付録 ロビイング入門
1.国会や内閣などの仕組みや役割
2.ロビイングにおけるさまざまな手法
3.ロビイングをするにあたっての注意点
4.要望書、面会、プレスリリースの作成法
著者紹介
明智カイト(あけちかいと)
1977年生まれ。主に「子ども」「女性」「マイノリティ」の権利擁護や政策提言を行う。自身も中学生の時にいじめを受け、自殺未遂をした経験から「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」を立ち上げて、「いじめ対策」「自殺対策」などのロビー活動を中心に行う。2012年の自殺総合対策大綱の見直しでは、「性的マイノリティ」も自殺対策の対象に含めるように政府に対して働きかけを行ってきた。