ゴカイダラケノニホンビジュツ
2015年9月16日発売
定価:1,122円(税込み)
ISBN 978-4-334-03880-9
光文社新書
判型:新書判ソフト
誤解だらけの日本美術デジタル復元が解き明かす「わびさび」
日本美術の最先端の味わい方を提示する
実は真っ赤な阿修羅、きらめいていた銀閣、ド派手な風神雷神…。私たちが「わびさび」の芸術として親しんでいる国宝は、初めからもののあわれで、渋くて枯れた趣だったわけじゃない。
最新のデジタル技術で国宝の「本来の姿」を復元し、制作当時の「環境」を合わせて理解すれば、日本美術の見方がガラリと変わる!
目次
はじめに
第1章 俵屋宗達〇風神雷神図屏風
第2章 キトラ古墳壁画
第3章 銀閣寺
第4章 阿修羅像
おわりに
著者紹介
小林泰三(こばやしたいぞう)
1966年生まれ。学習院大学(美学美術史専攻)を卒業後、大日本印刷に入社。「狩野派の屏風・花下遊楽図屏風」(95年)、「地獄草紙・生きている地獄」(97年)で数々の賞を受賞。04年、小林美術科学を設立。デジタル復元により、新しい日本美術の鑑賞法を確立。出演番組としてNHK「日曜美術館」「NHKスペシャル」、TBS「教科書にのせたい!」など。WOWOW「美術のゲノム」では企画と案内役を担当。著書は『日本の国宝、最初はこんな色だった』(光文社新書)、『国宝 よみがえる色彩』(双葉社スーパームック)、『後白河上皇』(PHP新書)など。