ツクシセダイ
2015年3月17日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-03848-9
光文社新書
判型:新書判ソフト
つくし世代「新しい若者」の価値観を読む
「ゆとり」「さとり」という言葉でひとくくりにされがちな今時の若者たち。しかし、彼らがつくる流行や文化を整理し、また、行動や消費の傾向をひもといていくと、そうした言葉のイメージには必ずしも当てはまらない、《新しいマインド》が芽生えつつあることが分かってくる。
そのキーワードは「つくし」──。欲がない、消費しない、と言われる彼らだが、仲間とのつながりを大切にし、「みんなで楽しみたい、みんなで喜びたい」「自分一人ではなく、誰かのために」ということに関しては、他の世代にはない貪欲さを持っているのではないか。
気鋭のマーケッター・若者論者である著者が、商品や広告コミュニケーションの成功事例を分析しながら、「これからの若者」に迫る。
目次
【序 章】さとっているだけじゃない 今時の若者は何を考えている?
【第1章】チョイスする価値観
【第2章】つながり願望
【第3章】ケチ美学
【第4章】ノット・ハングリー
【第5章】せつな主義
【第6章】新世代の「友達」感覚
【第7章】なぜシェアするのか
【第8章】誰もが「ぬるオタ」
【第9章】コスパ至上主義
【第10章】つくし世代
【終 章】若者たちはなぜ松岡修造が好きなのか
著者紹介
藤本耕平(ふじもとこうへい)
1980年神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業。2002年、株式会社アサツー ディ・ケイ(ADK)に入社。入社時からマーケティング業務に従事。トイレタリー、化粧品、スポーツ、金融、飲料業界などジャンルを問わず様々な企業のコミュニケーション戦略、商品開発などに携わってきた。2010年から若者研究を開始。ADK若者プロジェクトリーダー。2012年、情報感度の高い学生メンバーで構成する若者マーケッター集団「ワカスタ(若者スタジオ)」を創設。学生と共同で若者向けの商品開発やキャンペーン開発などを行う。外部セミナーの講演や新聞・雑誌記事連載、大学客員講師などの活動も行っている。【受賞歴】カンヌ国際広告祭2010、スパイクスアジア広告祭2011ほか。