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ナゼ、アノヒトノハナシニミミヲカタムケテシマウノカ?
2014年5月15日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-03797-0
光文社新書
判型:新書判ソフト
なぜ、あの人の話に耳を傾けてしまうのか?「公的言語」トレーニング
本書は、言語を「私的言語」(「ウチ」のことば=例:身内や知り合いなどに使う、インフォーマルなことば)と<「公的言語」(「ソト」のことば=例:初対面の人などに使う、フォーマルなことば)の二つのタイプに大きく分け、私たちの日頃の日本語を振り返ってみようとする新しい試みである。
小泉純一郎元首相のスピーチに私たちが耳を傾けてしまうのはなぜか。プロゴルファーの石川遼選手が世間から広く好かれる理由はどこにあるのか。
「生のことば」による事例を通して、また、日本語や日本社会を読み解くうえで避けて通ることのできない「ウチ」「ソト」という概念を通して、これからの時代に必要な「コミュニケーション能力」とは何かを考える。
目次
まえがき
【第一章】 日本の「察しの文化」に未来はあるか
【第二章】 小泉純一郎のスピーチを、つい聞いてしまうのはなぜか
【第三章】 石川遼が世間から広く好かれる理由
【第四章】 日本人とスピーチ
【第五章】 内向的な性格の人に眠っている能力
あとがき
著者紹介
東照二(あずましょうじ)
1956年石川県生まれ。早稲田大学第一文学部英文科卒業。テキサス大学オースチン校で博士号(言語学)を取得。専門は社会言語学。ユタ大学言語文学部教授。著書に『社会言語学入門』『歴代首相の言語力を診断する』『人を惹きつけることば戦略』(以上、研究社)『丁寧な英語・失礼な英語』(研究社出版)、『バイリンガリズム』(講談社現代新書)、『オバマの言語感覚』(生活人新書)、『言語学者が政治家を丸裸にする』(文藝春秋)、『選挙演説の言語学』(ミネルヴァ書房)などがある。アメリカ・プロフェッショナルスキー教師協会(PSIA)認定のスキーインストラクター。