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テキヤハドコカラヤッテクルノカ?
2014年4月17日発売
定価:836円(税込み)
ISBN 978-4-334-03795-6
光文社新書
判型:新書判ソフト
テキヤはどこからやってくるのか?露天商いの近現代を辿る
浮かれた気分の人びとが集まるところには、どこからともなく商人がやってくる。ヤキソバを焼くソースの匂いや派手な色彩の露店は、私たちをいつもとは違う心持ちにしてくれる。そんな祝祭空間で生計を立てている露店商たちが本書の主人公である。(「はじめに」より)
主な舞台は東京の下町。そのあたりでは伝統的な露店商を「テキヤさん」と呼んでいる。「親分子分関係」や「なわばり」など、独特の慣行を持つ彼ら・彼女らはどのように生き、生計を立て、商売を営んでいるのか――。
「陽のあたる場所からちょっと引っ込んでいるような社会的ポジション」を保ってきた人びとの、仕事と伝承を考察。
目次
はじめに
【第一章】 露店商いの地域性
【第二章】 近世の露店商
【第三章】 近代化と露店 ―― 明治から第二次世界大戦まで
【第四章】 第二次世界大戦後の混乱と露店商 ―― 敗戦後の混乱期
【第五章】 露店商いをめぐる世相解説 ―― 1960年代以降
おわりに
著者紹介
厚 香苗(あつかなえ)
1975年東京都墨田区生まれ。武蔵大学人文学部卒業。
メーカー勤務ののち、國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了、総合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学/総合研究大学院大学)。日本学術振興会特別研究員(DC2、PD)、国立歴史民俗博物館外来研究員などを経て、現在、慶應義塾大学文学部、立教大学文学部、流通経済大学社会学部、武蔵大学人文学部非常勤講師。単著に『テキヤ稼業のフォークロア』(青弓社)、共著に『現代都市伝承論――民俗の再発見』(岩田書院)等がある。