ヨクボウノビジュツシ
2013年5月17日発売
定価:1,012円(税込み)
ISBN 978-4-334-03745-1
光文社新書
判型:新書判ソフト
<オールカラー版>欲望の美術史
本書は、美術を生み出し、求めるときの様々な欲望に光を当て、美術というものをいろいろな観点から眺めたエッセイ集である。扱った作品は、世界的な名作から、通常は美術とは目されない特殊なものまで様々だが、いずれも美術史上の重要な問題につながると思っている 。
(「まえがき」より)
あらゆる人間の営みは欲望によって成り立っている。美術といえども例外ではない。 美術は、人間の様々な欲望を映し出す鏡でもある。「欲望とモラル」「美術の原点」「自己と他者」「信仰、破壊、創造」という四つの観点から、「美が生まれる瞬間」を探る。
<オールカラー>
目次
まえがき
第一章 欲望とモラル
第二章 美術の原点
第三章 自己と他者
第四章 信仰、破壊、創造
あとがき
著者紹介
宮下規久朗(みやしたきくろう)
1963年愛知県生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科准教授。東京大学文学部卒業、同大学院修了。『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞などを受賞。他の著書に、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』(以上、光文社新書)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)、『刺青とヌードの美術史』(NHKブックス)、『裏側からみた美術史』(日経プレミアシリーズ)『フェルメールの光とラ・トゥールの焔』(小学館>ビジュアル新書)など多数。