ヘンキョウセイブツタンホウキ
2010年7月16日発売
定価:1,540円(税込み)
ISBN 978-4-334-03575-4
光文社新書
判型:新書判ソフト
辺境生物探訪記生命の本質を求めて
南極や北極などの極地、深海底、火山、砂漠、地底、宇宙空間……低温、高温、高圧、乾燥、無酸素、高放射能など、どんな過酷な環境にも生命は存在する!?
辺境生物学者で、「科学界のインディ・ジョーンズ」の異名を持つ長沼毅と、『クリスタルサイエンス』『ハイドゥナン』などの小説で辺境を描いてきた藤崎慎吾が、地球の“極限環境”に生きる奇想天外な生物たちを訪ね、生命の謎や本質について語り合った。
生物学の最前線がわかり、科学の面白さが堪能できる一冊。
目次
プロローグ 辺境の生物を訪ねる旅へ
第1幕 南極は“しょっぱい大陸”
第2幕 深海で出会った生物の「大群」
第3幕 原始地球は温泉三昧
第4幕 乾燥と「高イオン強度」に耐える生物
第5幕 「スローな生物学」への挑戦
第6幕 宇宙空間で生き延びる方法
エピローグ 生命は宇宙を破壊する
著者紹介
長沼毅(ながぬまたけし)
1961年、人類初の宇宙飛行の日に生まれる。生物学者。理学博士。海洋科学技術センター(現・独立行政法人海洋研究開発機構)等を経て、94年より広島大学大学院生物圏科学研究科准教授。著書に『深海生物学への招待』(NHKブックス)、『「地球外生命体の謎」を楽しむ本』(PHP研究所)などがある。
藤崎慎吾(ふじさきしんご)
1962年、東京都生まれ。作家、サイエンスライター。小説に『ハイドゥナン』(ハヤカワ文庫JA)、『鯨の王』(文春文庫)、『祈望』(講談社)など、ノンフィクションに『深海のパイロット』(共著、光文社新書)、『日本列島は沈没するか?』(共著、早川書房)がある。