シュウカツノバカヤロー
2008年11月14日発売
定価:902円(税込み)
ISBN 978-4-334-03481-8
光文社新書
判型:新書判ソフト
就活のバカヤロー企業・大学・学生が演じる茶番劇
「就職活動は大いなる茶番劇」
就職活動(通称「就活」)をテーマに、企業の人事部や大学の教職員、就活中の大学生らに徹底取材したあと、腹の底から出てきたのがこのひと言だ。「私は納豆のようにねばり強い人間です」と、決まり文句を連呼する〝納豆学生〟、「企業は教育の邪魔をするな」と叫ぶわりに、就職実績をやたらと気にする〝崖っぷち大学〟、営業のことを「コンサルティング営業」と言い換えてまで人材を獲得しようとする〝ブラック企業〟――「企業と社会の未来をつくる行為」「学生個々人が未来に向けて大きな一歩を踏み出す行為」であったはずの就職活動は、いまや騙し合い、憎しみ合いの様相を呈し、嫌悪感と倦怠感が渦巻く茶番劇に成り下がった。さて、いったい誰が悪いのか? 就活の悲哀と欺瞞を徹底リポート。
目次
第1章 就活生はイタすぎる
第2章 大学にとって「就活はいい迷惑」
第3章 企業の「採活」 真相はこうだ
第4章 インターンなんてやりたくない
第5章 マッチポンプで儲ける就職情報会社
著者紹介
石渡嶺司(いしわたりれいじ)
ライター・大学ジャーナリスト。1975年北海道札幌市生まれ。1999年、東洋大学社会学部卒業。2003年にライターとして独立。著書に『最高学府はバカだらけ』(光文社新書)、『時間と学費をムダにしない大学選び』(光文社)、『転職は1億円損をする』(角川oneテーマ21)など。
大沢仁(おおさわひとし)
ライター。転職をくり返しつつ、各社で採用・教育研修などを担当。人事の実務経験を活かし、ライターとして活動中。著書に『本当はすごい!ゆとりーマン イマドキの若手社員育成テクニック50』(HK INTERNATIONAL VISION)など。