ザユウノニーチェ
2008年6月17日発売
定価:814円(税込み)
ISBN 978-4-334-03456-6
光文社新書
判型:新書判ソフト
座右のニーチェ突破力が身につく本
ニーチェに触れると、心の垢がみるみる落ちる。克己心に煽られ、一本の矢のように生きてみたくなる。
私にとってニーチェは、体系的に研究すべき対象というわけではない。研究したいと思ったこともない。ニーチェ自身は、思想を理解してもらうことより、「このことばが僕の今を、明日を、明るく照らしてくれた」と思われることを喜ぶタイプである。
逆に、「あなたの本をいろいろ勉強して、知識を貯めました。だいたい、このようなことですね」と、ニーチェの思想を愛さず、要約するような人間にニーチェは失望する。
肉体性を以て読む。それが本書のミッションだ。(あとがきより一部改変して抜粋)
目次
第1章 一本の矢になれ
第2章 一瞬を生きよ
第3章 肉体の声を聞け
第4章 過剰を贈れ
第5章 クリエイティブに生きろ
著者紹介
齋藤孝(さいとうたかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程等を経て、現在明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス)、『質問力』(ちくま文庫)、『読書力』『教育力』(岩波新書)『座右のゲーテ』『座右の諭吉』(以上、光文社新書)、『私塾のすすめ』(梅田望夫氏との共著・ちくま新書)、『ドストエフスキーの人間力』(新潮文庫)、『日本人はなぜ学ばなくなったのか』(講談社現代新書)など多数がある。