4-2-3-1
2008年3月14日発売
定価:946円(税込み)
ISBN 978-4-334-03446-7
光文社新書
判型:新書判ソフト
4-2-3-1サッカーを戦術から理解する
監督目線のサッカーファンへ
ついに日本初“布陣の教科書”
オシム以後――日本サッカーの進むべき道は、
ジャイアントキリング(番狂わせ)にあり。
こ れは、ピッチ上に描かれる“デザイン”についての本だ。つまり、サッカーゲームの進め方の話であり、戦術の話であり、布陣の話である。「やっぱり、4バッ クより3バックのほうがいいよね」「オレは4-3-3が最強だと思うけど」といったサッカー談義をよく耳にするが、いくら熱っぽく、理屈っぽく、監督目 線・評論家目線でその理由を語ったところで、ベースとなる戦術や布陣に対する知識がなければ、まるで説得力はない。しかし残念なことにその知識は、欧州で は日常的に語られていても、いまの日本では満足に語られるものではない。いや、むしろすっぽり抜け落ちていると言ってもいい。けっしてまだ、「常識」では ないのだ。
――本書では攻撃サッカーを象徴する現在流行の4-2-3-1をはじめ、サッカーの代表的な布陣を戦術的な観点から分かりやすく解説していく。
目次
・はじめに ピッチ上に描かれるデザインの違い
・サッカーは布陣でするものか、否か
・アリゴ・サッキの「プレッシングフットボール」
・ブラジルがドイツワールドカップで負けた理由
・攻撃サッカーのルーツ、オランダ
・そのとき、ジダンは後悔したか?
・ヒディングコリア
・負けるべくして負けたジーコジャパン
・オシムが目指したサッカー
・……ほか
著者紹介
杉山茂樹(すぎやましげき)
スポーツライター1959年静岡県生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてスポーツ総合誌やサッ カー専門誌などで執筆。海外取材も豊富で、世界各地から現場の“熱”を、紀行を交えながら発信している。五輪には夏冬合わせて8回、ワールドカップには7 回、UEFAチャンピオンズリーグにいたっては、過去15年間で300試合以上の観戦取材歴がある。著書に、『ドーハ以後』『闘う国家』(以上、文藝春 秋)、『サッカー世界基準100』(実業之日本社)、『ワールドカップが夢だった』(ダイヤモンド社)など。最新刊の責任編集に『サッカー番長』(飛鳥新 社)がある。