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シオクビミサキニカッコウノナク
2019年10月24日発売
定価:1,980円(税込み)
ISBN 978-4-334-91314-4
フィクション、文芸
判型:四六判ソフト
潮首岬に郭公の鳴く
函館で有名な岩倉家の美人三姉妹の三女が行方不明になった。海岸で見つかった遺留品のそばに、血糊のついた鷹のブロンズ像。凶器と思われたこの置き物は、姉妹の家にあったものだった。祖父は家にある芭蕉の短冊額のことを思い出す。
一つ家に 遊女も寝たり 萩と月
旅に病んで 夢は枯野を 駆け廻る
鷹ひとつ 見つけてうれし 伊良湖崎
米買ひに 雪の袋や 投頭巾
俳句に見立てた殺人事件なのか?
三女の遺体が見つかっても、犯人の手掛かりは得られないまま、事件は新たな展開をみせる―― 。
三女が行方不明になったときから、謎は始まった。