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ウト ソウソウ
2016年12月14日発売
定価:1,540円(税込み)
ISBN 978-4-334-91138-6
フィクション、文芸
判型:四六判ソフト
うと そうそう
45歳になった男は思いたって会社を休み、ニューヨークを訪れた。「俺はいまどこを走っているのだろう―」ひたすら走りつづけてきた人生に男は思いを馳せる。(「複数の足」) カフェモカを飲み、急に女子高生のころの記憶がよみがえった女。ある放課後、片思いしていた英語教師を町で見かけ、いたずら心から後をつけてみたのだが……。(「甘い憎悪」)夢のなかの部屋には毛の生えた奇妙な置物があったんです―。季節外れのリゾートホテルで出会った男は、昨晩見た夢を語りはじめる。(「うつしき夢を」) 小学生の照は塾の帰り、3 本見送って21時45分のバスに乗る。22 時2分、幼なじみの楓が乗ってくる。楓を家まで送って帰宅した照は、ある理由から決まった時間に夜空を見上げる。(「少年短信」) 「うとそうそう」とは、月日の経つのが速いこと。気鋭の漫画家がスケッチする、15のショートストーリー。あの日のわたしがいるから、いまのわたしがいる。解説・大林宣彦