ヴェニスノショウニン
2007年6月12日発売
定価：660円（税込み）
ISBN 978-4-334-75130-2
古典新訳文庫
判型：文庫判ソフト
ヴェニスの商人
圧倒的存在感で迫る
人間シャイロック、魂の叫び！！
「ユダヤ人には、目がないのか。ユダヤ人には、手がないのか……」
登場人物の生々しいまでの真情が胸を打つ。
迫力の安西シェイクスピア、第３弾登場！
内容 悲憤と狂喜のあいだを右往左往する
裕福な貴婦人ポーシャへの恋に悩む友人のため、貿易商アントニオはユダヤ人高利貸しのシャイロックから借金をしてしまう。担保は自身の肉１ポンド。商船が難破し全財産を失ったアントニオに、シャイロックはあくまでも証文どおりでの返済を迫るのだが……。
著者紹介
著者：ウィリアム・シェイクスピア ［1564-1616］
イギリスの劇作家、詩人。若くして故郷を出、ロンドンで役者となった後、座付作者として活躍。『ハムレット』『オセロウ』『リア王』『マクベス』の四大悲劇など、37編の劇を残し、エリザベス時代を代表するばかりか、時代と国境を超えて、世界文学史上最大の作家の一人に数えられている。
訳者：安西徹雄
1933年生まれ。元上智大学名誉教授。また、「演劇集団<円>」を拠点に、シェイクスピアをはじめ、多くの芝居の翻訳・上演にたずさわった。著書に『彼方からの声』『シェイクスピア劇四〇〇年』ほか。訳書に『リア王』『ジュリアス・シーザー』『ヴェニスの商人』『十二夜』（シェイクスピア）、『シェイクスピアの謎を解く』（イアン・ウィルソン）ほか多数上演にたずさわった。2008年5月死去。
