オウエンサレルカイシャ
2018年1月17日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-04332-2
光文社新書
判型:新書判ソフト
応援される会社熱いファンがつく仕組みづくり
近年、顧客による熱を帯びたブランド愛顧行動が話題を呼び、マーケティングの研究対象となってきた。好きな商品を大量に仕入れて仲間内で販売する、お気に入りブランドの広告を制作して動画サイトにアップする、商品の新用途を考えて逆提案する、先行き不明な新事業にクラウドファンディングで寄付する、経営危機の企業にボランティアで知恵を貸す、終売してしまった商品を復刻させる、などである。これらはまさに顧客が、プレイヤーとしてのブランド応援団の様相を示している事例であろう。もはや商品・サービスを通じて便益を受ける立場に飽き足らず、「何かをしてあげたい対象」として企業やブランドを位置づけている。(「はじめ」により。一部改変)
目次
第1章 なぜ今、「応援」を考えるのか
第2章 応援経済が進行している
第3章 応援されるブランドの類型と特徴
第4章 応援される会社「4つの必要条件」
第5章 応援を味方につける方法
著者紹介
新井範子(あらいのりこ)
上智大学経済学部経営学科教授。インターネットやアプリを使ったデジタルなマーケティング、デジタル空間での消費者行動やブランディッド・エンターテイメントを中心に研究をしている。著書に『みんな力』(東洋経済新報社)、『変革のアイスクリーム 「V字回復」を生んだ13社のブランドストーリーに学ぶ』(ダイヤモンド社)などがある。
山川悟(やまかわさとる)
東京富士大学経営学部教授。広告会社のマーケティング部門において、広告計画、販売促進計画、ブランド開発、商品開発などに携わった。専門はマーケティング論、創造性開発(プランニング、事業モデル開発)、コンテンツビジネス論。著書に『事例でわかる物語マーケティング』(日本能率協会マネジメントセンター)、『不況になると口紅が売れる』(マイコミ新書)などがある。Gatuk