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ヒルビリー・エレジー
2017年3月14日発売
定価:1,980円(税込み)
ISBN 978-4-334-03979-0
ノンフィクション、学芸
判型:四六判ソフト
ヒルビリー・エレジーアメリカの繁栄から取り残された白人たち
ニューヨーク生まれの富豪で、貧困や労働者階級と接点がないトランプが、大統領選で庶民の心を掴んだのを不思議に思う人もいる。だが、彼は、プロの市場調査より自分の直感を信じるマーケティングの天才だ。長年にわたるテレビ出演や美人コンテスト運営で、大衆心理のデータを蓄積し、選挙前から活発にやってきたツイッターや予備選のラリーの反応から、「繁栄に取り残された白人労働者の不満と怒り」、そして「政治家への不信感」の大きさを嗅ぎつけたのだ。
トランプを冗談候補としてあざ笑っていた政治のプロたちは、彼が予備選に勝ちそうになってようやく慌てた。都市部のインテリとしか付き合いがない彼らには、地方の白人労働者の怒りや不信感が見えていなかったからだ。そんな彼らが読み始めたのが、本書『ヒルビリー・エレジー(田舎者の哀歌)』だ。(解説より)
著者紹介
J.D.VANCE(J.D.ヴァンス)
「ラスト・ベルト(さびついた工業地帯)」と呼ばれる地域のオハイオ州ミドルタウンおよび、アパラチア山脈の町、ケンタッキー州ジャクソンで育つ。高校卒業後、海兵隊に入隊、イラクに派兵される。除隊後、オハイオ州立大学、イェール大学ロースクールを卒業。現在はシリコンバレーで投資会社の社長を務める。サンフランシスコ在住。妻と2匹の犬がいる。
関根光宏(せきねみつひろ)
翻訳家。訳書に『世界天才紀行』(早川書房)、『イージー・トゥ・リメンバー:アメリカン・ポピュラー・ソングの黄金時代』(国書刊行会)、『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史2』(早川書房、共訳)などがある。
山田文(やまだふみ)
翻訳家。イギリスの大学・大学院で西洋社会政治思想を学んだのち、書籍翻訳に携わる。