アラシガオカ(ゲ)
2010年3月11日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-75200-2
古典新訳文庫
判型:文庫判ソフト
嵐が丘(下)
ヒースクリフはリントン家の娘イザベラを誘惑し結婚する。一方、キャサリンは錯乱の末、娘を出産して息絶える。キャサリンの兄ヒンドリーもヒースクリフに全財産を奪われてしまう。ついに嵐が丘を我が物としたヒースクリフだが、その復讐の手は次の世代へとのばされていく。
著者紹介
エミリー・ジェーン・ブロンテ[1818-1848]
イギリスの小説家、詩人。「ブロンテ三姉妹」の2番目(姉シャーロット、妹アン)。ヨークシャの牧師の家に四女として生まれる。1820年、一家はハワースの牧師館に移り住むが、翌年、母を亡くす。42年、姉シャーロットとともにブリュッセルに留学。46年、三姉妹合作で『カラー、エリス、アクトン・ベルの詩集』を自費出版するが成功しなかった。47年、アンの『アグネス・グレイ』と同時期に『嵐が丘』を出版するが、厳しい評価を受ける。48年、結核を患い30歳の若さで死去。没後、『嵐が丘』の評価は高まった。
[訳者]小野寺健
1931年生まれ。英文学者、翻訳家、横浜市立大学名誉教授。主な著書に『イギリス的人生』『英国的経験』『E.M.フォースターの姿勢』『心に残る言葉』など。訳書に『碾臼』(ドラブル)、『大地』(バック)、『オーウェル評論集』、『20世紀イギリス短篇選』、『秋のホテル』(ブルックナー)、『回想のブライズヘッド』(ウォー)、『博物館の裏庭で』(アトキンシン)ほか多数。