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ダマサレタオンナ/スゲカエラレタクビ
2009年1月8日発売
定価:776円(税込み)
ISBN 978-4-334-75175-3
古典新訳文庫
判型:文庫判ソフト
だまされた女/すげかえられた首
アメリカ人青年に恋した初老の未亡人は、再び男性を愛する喜びに目覚めたのだが……。(「だまされた女」)
インドの伝説の村、頭脳の優れた青年と見事な肉体の若者が美しい腰の娘に出会う。娘は女になり、目覚めた愛欲が引き起こす結末は?(「すげかえられた首」)
著者紹介
トーマス・マン[1875 -1955]
リューベックの富裕な商家に生まれ、生家の繁栄と衰退を題材に『ブデンブローク家の人々』を執筆、世に出る。第二次大戦中はアメリカに亡命、戦後米国内に起こった反共の気運を嫌ってスイスに移住。半世紀を超える執筆活動の中でドイツとヨーロッパの運命を深く考察し、過去の文学遺産を幾重にも織り込んだ独自の物語の世界を展開した。1929年ノーベル文学賞受賞。作品に『トーニオ・クレーガー』『魔の山』『ヨゼフとその兄弟たち』『ヴァイマルのロッテ』『ファウストゥス博士』、エッセイに『非政治的人間の考察』など。
[訳者]岸美光
1948年、埼玉県生まれ。元・東京都立大学教授。ドイツ文学専攻。主な訳書に『大きなケストナーの本』(ケストナー著、リスト編、共訳)『ヴェネツィアに死す』(マン)など。