ツキトロクペンス
2008年6月12日発売
定価:990円(税込み)
ISBN 978-4-334-75158-6
古典新訳文庫
判型:文庫判ソフト
月と六ペンス
新進作家の「私」は、知り合いのストリックランド夫人が催した晩餐会で株式仲買人をしている彼女の夫を紹介される。特別な印象のない人物だったが、ある日突然、女とパリへ出奔したという噂を聞く。夫人の依頼により、海を渡って彼を見つけ出しはしたのだが……。
著者紹介
ウィリアム・サマセット・モーム[1874-1965]
イギリスの劇作家、小説家。イギリス人の両親のもと、フランスで生まれ、イギリスへ転居。当初医者を目指したが、その後劇作家として成功し、自伝的な小説やスパイ小説などを執筆した。第一次世界大戦中は諜報部に勤務し、諜報活動に従事した。45歳のときに、画家のポール・ゴーギャンをモデルにした『月と六ペンス』が刊行される。ほかの作品に『魔術師』『人間の絆』『かみそりの刃』など。
[訳者]土屋政雄
翻訳家。訳書に『コンゴ・ジャーニー』(レドモンド・オハンロン)、『エデンの東』(ジョン・スタインベック)、『日の名残り』『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ)、『日本文学の歴史 古代・中世篇』(ドナルド・キーン)、『イギリス人の患者』(マイケル・オンダーチェ)ほか多数。