ゲイジュツノタイケイ
2008年1月10日発売
定価:1,005円(税込み)
ISBN 978-4-334-75147-0
古典新訳文庫
判型:文庫判ソフト
芸術の体系
美とはなにか、芸術とはなにか。
思想家アランの難解な文章を、
テンポよく、わかりやすく訳しおろした最高の芸術ガイド!
行進、曲芸、ダンスから絵画、音楽、建築、散文まで――。人間が人間として日々を生きるということと、芸術活動や芸術作品のありかたを常に結びつけて考えたアラン。
第一次世界大戦に従軍し、戦火の合い間に熱意と愛情をこめて芸術を考察し、のびのびと書き綴った芸術論。
目次
はじめに
第一章 創造的想像力
第二章 ダンスと装飾
第三章 詩と雄弁
第四章 音楽
第五章 演劇
第六章 建築
第七章 彫刻
第八章 絵画
第九章 デッサン
第十章 散文
追記
解説 長谷川宏
年譜
訳者あとがき
著者紹介
アラン[1868-1951]
フランスの思想家。フランス各地の公立高等中学校で教師生活を送るかたわら、執筆活動を続ける。1903年、新聞で「プロポ」と題する短文の連載を始め、その後、この短文形式がアランの自由で柔軟な思想を表現する最適な形となった。1914年、46歳で第一次世界大戦に志願兵として従軍し、苛酷な戦場で『芸術の体系』を書く。1951年5月、文学国民大賞を受賞。同年6月、パリ西郊ヴェジネの自宅で死去。主な著書に『幸福論』『教育論』『文学についてのプロポ』『芸術二〇講』などがある。
[訳者]長谷川宏
1940年島根県生まれ。東京大学文学部哲学科博士課程単位取得退学。哲学者。著書に『高校生のための哲学入門』『新しいヘーゲル』『丸山眞男をどう読むか』『いまこそ読みたい哲学の名著』など。主な訳書に『精神現象学』『歴史哲学講義』『法哲学講義』『美学講義』(ヘーゲル)、『経験と判断』(フッサール)などがある。