シンアラビアヤワ
2007年9月6日発売
定価:946円(税込み)
ISBN 978-4-334-75139-5
古典新訳文庫
判型:文庫判ソフト
新アラビア夜話
奇想・活劇・ダンディズム
『宝島』の著者が書いた
19世紀ロンドン版「アラビアンナイト!」
内容 魔都ロンドンの迷宮
理由なき自殺願望者が集うロンドンの夜。クリームタルトを持った若者に導かれ、「自殺クラブ」に乗り込んだボヘミアの王子フロリゼルが見たのは、奇怪な死のゲームだった。美しい「ラージャのダイヤモンド」をめぐる冒険譚を含む、世にも不思議な七つの物語集。
繁栄をきわめたヴィクトリア朝のロンドンは、いかなる冒険が待ち受けるかわからない魔法の都。本書は、各篇の主人公が謎と陰謀のさなかに引きずりこまれる、「狐につままれた人の乗合馬車」なのだ。
目次
自殺クラブ
クリームタルトを持った若者の話
医者とサラトガトランクの話
二輪馬車の冒険
ラージャのダイヤモンド
丸箱の話
若い聖職者の話
緑の日除けがある家の話
フロリゼル王子と刑事の冒険
解説 南條竹則
年譜
訳者あとがき 南條竹則
著者紹介
著者:ロバート・ルイス・スティーヴンスン [1850-1894]
イギリスの詩人・小説家・随筆家。エディンバラに生まれ、病弱の身ながら、ヨーロッパ、アメリカ西部、南太平洋の島々を渡り歩き、サモア島で没。冒険小説『宝島』や、二重人格小説『ジキル博士とハイド氏』で大評判を博した。ほかにも歴史ロマン『バラントレイの若殿』や、詩集『子供の詩の園』など。
訳者:南條竹則
東京生まれ。小説『酒仙』で第5回ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。著書に小説『満漢全席』『あくび猫』、エッセイ『恐怖の黄金時代――英国怪奇小説の巨匠たち』『ドリトル先生の英国』、主な訳書にアンソロジー『怪談の悦び』、『ねじの回転』(ジェイムズ、共訳)、『アーネスト・ダウスン作品集』など。
訳者:坂本あおい
東京生まれ。青山学院大学文学部卒業。翻訳家。主な訳書に『アイス・ストーム』(ムーディ)、『ねじの回転』(ジェイムズ、共に共訳)、『熱い指、冷たい唇』(アーサー)など。