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ドリアン グレイノショウゾウ
2006年12月7日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-75118-0
古典新訳文庫
判型:文庫判ソフト
ドリアン・グレイの肖像
青年たちの美と若さへの飽くなき追求繊細であやうい人間模様を
やわらかな感性で鮮やかに
描き出した斬新な翻訳
「若さ! 若さ! 若さをのぞいたらこの世に何が残るというのだ!」美貌を保つ肉体と醜く変貌する魂の対比。ワイルドの芸術観・道徳観が盛り込まれた代表作。
物語 快楽と頽廃。苦悩と焦燥。
美貌の青年ドリアンと彼に魅了される画家バジル。そしてドリアンを自分の色に染めようとする快楽主義者のヘンリー卿。卿に感化され、快楽に耽り堕落していくドリアンは、その肖像画だけが醜く変貌し、本人は美貌と若さを失うことはなかったが……。
著者紹介
著者:オスカー・ワイルド [1854-1900]
アイルランド出身の作家・劇作家。外科医で著述家の父と、作家であった母との間に次男として生まれる。自身の唱える芸術至上主義を身をもって実践し、ロンドン社交界で脚光を浴びる。29歳で結婚。『サロメ』『ウィンダミア卿夫人の扇』などの話題作を発表し時代の寵児となるが、同性愛の罪で逮捕・投獄。出獄後フランスに渡るも、3年後の1900年、パリにて客死。
訳者:仁木めぐみ
翻訳家。主な訳書に『ローマ人が歩いた地中海』(ペロテット)、『琥珀蒐集クラブ』(ベリー)、『ナイトクラブの罠』(ローウェル)、『悪魔のピクニック』(グレスコー)など。