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1964トウキョウゴリンユニフォームノナゾ
2019年4月17日発売
定価:968円(税込み)
ISBN 978-4-334-04408-4
光文社新書
判型:新書判ソフト
1964東京五輪ユニフォームの謎消された歴史と太陽の赤
お揃いの真っ赤なブレザーと白のスラックスで行進をする日本選手団の姿は、1964年の東京オリンピックの象徴的場面の一つとして、世代を超え、今でも、広く知られている。
この「日の丸カラー」の開会式用ユニフォームは誰がどのような思いを込めてデザインしたものだったろうか?
本書では、書き変えられ、忘れ去られてきたこのユニフォーム誕生の歴史を豊富な史料と取材に基づいて紐解いてゆく。さらに、日本の開会式用ユニフォームのその後の変遷にも光をあて、「日の丸カラー」の継承、迷走、回帰の詳細を多面的に掘り下げていく。2020年に迫った二回目の東京オリンピックを見据えながら。
目次
第〇章 前史――戦前の開会式用ユニフォーム
第一部 1964東京五輪の選手団公式服装
第一章 「日の丸カラー」の選手団公式服装が誕生するまで
第二章 俗説の検証⑴――「石津デザイン説」の妥当性
コラム 2013年からのこと
第三章 俗説の検証⑵――「石津デザイン説」の拡散
第四章 対談⑴ 歴史を明らかにするということ
×角田奈歩(服飾史・商業史研究者)
第二部 「日の丸カラー」の継承、迷走、そして回帰
第五章 「ナショナルカラー」の開会式用ユニフォームの系譜
第六章 レインボーカラーのマントとは何だったのか?
――シドニーオリンピックの開会式用ユニフォーム
第七章 デザイナーの個性は必要か?
――高田賢三が手がけたアテネオリンピックの開会式用ユニフォーム
第八章 スポーツ用品メーカーによる開会式用ユニフォーム
第九章 「日の丸カラー」への回帰
第十章 対談⑵ 開会式用ユニフォームのあり方を考える
×蘆田裕史(歴史家)
あとがき
著者紹介
安城寿子(あんじょうひさこ)
1977年東京生まれ。服飾史家。阪南大学流通学部専任講師。JOA(日本オリンピック・アカデミー)会員。学習院大学文学部哲学科卒。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較社会文化学専攻博士後期課程単位取得満期退学。博士(学術)。専門は日本の洋装化の歴史研究。共著に『ファッションは語りはじめた―現代日本のファッション批評―』(フィルムアート社、2011年)がある。