ケツロンハダサナクテイイ
2017年12月14日発売
定価:924円(税込み)
ISBN 978-4-334-04324-7
光文社新書
判型:新書判ソフト
結論は出さなくていい
「正解のない時代」の生きづらさの正体とは?「切れ味」「スピード」「無難な正解」ばかりが求められる風潮の中で、強迫観念に悩まされる人々に送る、思考のヒント。
『ニッポンのジレンマ』『欲望の資本主義/民主主義/経済史』『ネコメンタリー 猫も、杓子も。』『英語でしゃべらナイト』『爆笑問題のニッポンの教養』……時代のテーマを掬い取り、「NHKらしい」のに「NHKらしくない」異色のコンセプトで企画化し続けるプロデューサーの、ものの見方、考え方。
「下り坂」の時代を、無理なく軽やかに走り続けるための哲学とは?
「狙わないからヒットする」――あえてジレンマを楽しみ、「結論」を出さない思考法で、過剰適応社会を越えていくためのアイデアを伝える。
目次
「正解のない時代」の柔らかな戦い方――まえがきにかえて
Ⅰ 無理はしなくていい――至るところに道はある
Ⅱ ジレンマは楽しめばいい――下り坂の時代との付き合い方
Ⅲ 企画が企画を生む――無意識を寝かせれば形になる
Ⅳ 番組は未完成でいい――フレームの内と外から見えるもの
Ⅴ 逆説こそ楽しめばいい――ポストモダンの逆襲
再び 結論は出さなくていい――あとがきにかえて
著者紹介
丸山俊一(まるやましゅんいち)
1962年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局 。ディレクターとして美術番組、海外中継、ドキュメンタリーなどを手掛ける。グローバル化で苦闘するビジネスマンを追ったNHKスペシャル『英語が会社にやってきた』を構成、外国語講座リニューアルにも携わる。プロデューサーとして『英語でしゃべらナイト』『爆笑問題のニッポンの教養』『ソクラテスの人事』『仕事ハッケン伝』『ニッポン戦後サブカルチャー史』など異色の教養エンタメを企画開発。近年は『ニッポンのジレンマ』で新世代論壇を活性化、『欲望の資本主義/民主主義/経済史』『人間ってナンだ?超AI入門』『地球タクシー』『ネコメンタリー 猫も、杓子も。』など時代のテーマに応える企画を生み続ける。現在NHKエンタープライズ番組開発エグゼクティブ・プロデューサー。早稲田大学、東京藝術大学で非常勤講師を兼務。