ジョシコウセイ セイフクロジョウカンサツ
2017年11月16日発売
定価:902円(税込み)
ISBN 978-4-334-04322-3
光文社新書
判型:新書判ソフト
女子高生 制服路上観察
膝上スカート、ゆったりニット、ずり下げリボン、裾出しシャツ、“なんちゃって制服”…「だらしない」の一言で決めつけては、現象の本質は見えてこない。ファッションとは常に旧世代への抵抗であり、女子高生たちは「着崩し」により自分らのスタイルを創造している。
学生服メーカーの研究員として20年、路上に立ち、直接聞き取り調査を続けてきたフィールドワーカーが、流行の生まれる現場、多感な生徒たちが求めているもの、そして制服採用の裏側まで、10代のユニフォームのすべてを明かす。
目次
第1章 彼女たちはなぜ「膝小僧」にこだわるのか
第2章 首筋の汗は健康エロス、シャツの汗沁みは×
――彼女たちの美意識
第3章 制服は3年間限定ファッション
――この見事な着崩しを見よ!
第4章 彼女たちの主張を無視したら負け
――規制と抜け駆けの攻防
第5章 面白すぎる制服ビジネス
――制服採用のプロセス
著者紹介
佐野勝彦(さのかつひこ)
1951年、奈良県生まれ。1972年、鐘紡㈱入社後、ファッション研究所にて繊維・ファッション系の企画・分析業務に従事。1996年、テイコク㈱(現・株式会社トンボ)創立120周年記念事業「ユニフォーム研究開発センター」創設に参加。以降20年、ユニフォームの調査研究に従事し、調査報告書「スクーラーレポート」を毎年発刊。2017年、アイトス㈱創立100周年記念事業「働き方研究所(Job Style &Gear Research)」創設に参加、ワーキングウエア分野の調査研究に従事。