イワカンカラハジマルシャカイガク
2014年4月17日発売
定価:902円(税込み)
ISBN 978-4-334-03793-2
光文社新書
判型:新書判ソフト
違和感から始まる社会学日常性のフィールドワークへの招待
私たちは、普段、さまざまな機会で違和感を覚えることがある。そしてその違和感に対してどのように向き合うのか――つまり、違和感を無視してしまうのか、それともまっすぐに向き合い、なぜ違和感を覚えてしまったのかをじっくり見直していくのか。このことによって、その後の自分の日常生活の方向性や質などが大きく変わってしまうことがある。
違和感を覚えた瞬間――それがまさに日常性のフィールドワークという営みにとって、重要な入口であり原点なのである。(本文より)
目次
第1章 日常性をどう考えるか
第2章 フィールドワークをすること
第3章 「あたりまえ」を疑い、見直すということ
第4章 日常性のフィールドワークをめぐる旅Ⅰ
第5章 日常性のフィールドワークをめぐる旅Ⅱ
第6章 日常生活批判のフィールドワークへ
補論1 魅力的なモノグラフを味わおう
補論2 質的調査方法論テキストの使い方
著者紹介
好井裕明(よしいひろあき)
1956年大阪市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。筑波大学大学院人文社会科学研究科教授を経て、2012年より日本大学文理学部社会学科教授。京都大学博士(文学)。専攻は、差別の社会学、エスノメソドロジー、映画の社会学。著書に『批判的エスノメソドロジーの語り』(新曜社)、『「あたりまえ」を疑う社会学』(光文社新書)、『差別原論』(平凡社新書)、『ゴジラ・モスラ・原水爆』(せりか書房)、『排除と差別の社会学』(有斐閣選書)などがある。