ルネサンス サンキョショウノモノガタリ
2013年9月18日発売
定価：1,012円（税込み）
ISBN 978-4-334-03764-2
光文社新書
判型：新書判ソフト
ルネサンス 三巨匠の物語万能・巨人・天才の軌跡
ルネサンスの魅力のひとつが、その時代を生きた人々が織りなすドラマであることは真実である。そのため本書では、芸術家たちの人間的なドラマに徹底的に絞りたいと考えた。それもレオナルドとミケランジェロ、ラファエッロという、同時代を生きた三人が二度にわたって同じ街にいた時期をとりあげた。
（「まえがき」より一部改変して抜粋）
1504年、フィレンツェで、1516年、ローマで、彼らはどう出会い、何を感じ、何を目指したのか。幻の「世紀の対決」は、一度だけではなかったかもしれない――。史実と仮説を織りまぜ、三巨匠たちの最初の邂逅からその後の運命まで、これまでになかった人間ドラマを描く。
目次
第一章 一五〇四年五月、フィレンツェ
第二章 検証 フィレンツェ・ルネサンス
第三章 一五一六年四月、ローマ
第四章 検証 三巨匠の邂逅
第五章 三巨匠の生涯と主要作品
一、レオナルド・ダ・ヴィンチ 一四五二-一五一九
二、ミケランジェロ・ブオナローティ 一四七五-一五六四
三、ラファエッロ・サンツィオ 一四八三-一五二〇
著者紹介
池上英洋（いけがみひでひろ）
1967年広島県生まれ。美術史家。東京造形大学准教授。東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。海外での研究活動の後、恵泉女学園大学准教授、國學院大學准教授を経て現職。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。著書に『Due Volti dell'Anamorfosi』（Clueb,、イタリア）、『レオナルド・ダ・ヴィンチ――西洋絵画の巨匠8』（小学館）、『恋する西洋美術史』『イタリア 24の都市の物語』『ルネサンス 歴史と芸術の物語』（いずれも光文社新書）、『西洋美術史入門』（ちくまプリマー新書）など多数。
