観光アート
今日、現代アートを見るための、これまでにないまったく新しい観光客の動きが日本各地で起き始めている。また、現代アートを中心に据えたプロジェクトやイベントが日本中で活発に進行している。
こうした新しい動きが日本の地方を中心に胎動しているのはなぜか――。
本書は、アート、とりわけ現代アートの魅力、観光とアートとの関係、直島、青森、金沢に見られる現代アートによる地域活性化の成功例、アートプロジェクトの新潮流などを概観しながら、ちょっとしたポイントを押さえた細やかな情報とともに、これまでにない鑑賞の仕方やアートの効用を提示する。
「一度は訪ねてみたい美術館100」ガイド付きのお得で役に立つ一冊。
目次
まえがき
第1章 観光と現代アート
第2章 現代アートの新名所
第3章 アートプロジェクトの新潮流
第4章 一度は訪ねてみたい美術館100
あとがき
著者紹介
山口裕美(やまぐちゆみ)
アートプロデューサー。1996年からso‐netにて会員向けコンテンツ「Tokyo Trash」を主宰。アーティスト支援NPO法人「芸術振興市民の会」(CLA)理事。「eAT金沢99」総合プロデューサー。玉川大学非常勤講師。女子美術大学非常勤講師。著書に『現代アート入門の入門』(光文社新書)、『Cool Japan―疾走する日本現代アート』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『芸術のグランドデザイン』(弘文堂)、『Warriors of Art』(講談社インターナショナル)、「The Power of Japanese Contemporary Art」(アスキー)がある。日本人アーティストを海外に紹介する「MUSUBIプロジェクト」を設立。