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新書|詳細

食べる西洋美術史

タベルセイヨウビジュツシ
2007年1月17日発売
定価:968円(税込み)
ISBN 978-4-334-03387-3
光文社新書
判型:新書判ソフト

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食べる西洋美術史「最後の晩餐」から読む宮下規久朗/著

孤独だったウォーホルは、
なぜ遺作に「最後の晩餐」を選んだのか――。


西洋、とくに地中海諸国は古来、食べることに貪欲であり、食にかける情熱はしばしば料理を芸術の域にまで高めた。また、食べ物や食事は西洋美術においては常に中心的なテーマであった。中世にキリスト教によって食事に神聖な意味が与えられると、食事の情景が美術の中心を占めるにいたる。この伝統が近代にも継承され、現代もなお重要な主題であり続けている。
このことは西洋特有の事象であり、西洋の美術と文化を考える上できわめて重要な手がかりとなる。
本書は、食事あるいは食物の美術表現を振り返り、その意味を考えることによって、西洋美術史を別の角度から照らし出そうとするものである。

■人は臨終になったら、いったい何が食べたいと思うだろうか
食事こそはコミュニケーションの最大の手段であり、宗教と芸術につながる文化であった。人と人、社会と個人、文明と自然、神と人、罪と救い、生と死、それらすべてを結合させる営みが食事であった。また真の芸術は、単なる感覚の喜びなどではない。人間の生の証であり、宗教にも通じるものである。その意味において、食事と美術、さらに宗教は一直線につながっているのである。
(エピローグより)

目次

プロローグ

第1章 《最後の晩餐》と西洋美術
レオナルド・ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》/レオナルド以降の《最後の晩餐》/《エマオの晩餐》/日本の「最後の晩餐」

第2章 よい食事と悪い食事
キリスト教と西洋美術/聖人の食事/慈善の食事/宴会と西洋美術/乱痴気騒ぎ/食の愉悦/永遠の名作/農民の食事

第3章 台所と市場の罠
厨房と二重空間/市場の情景/謝肉祭と四旬節の戦い/カンピの市場画連作

第4章 静物画――食材への誘惑
静物画――意味を担う芸術へ/オランダの食卓画/スペインのボデゴン/印象派と静物画/二十世紀の静物画と食物

第5章 近代美術と飲食
屋外へ出る食事/家庭とレストラン/貧しき食事/女性と食事

第6章 最後の晩餐
死者と食事/臨終の食事/死にいたる食事

エピローグ
あとがき
【主要参考文献】

著者紹介

著者:宮下規久朗
一九六三年愛知県生まれ。神戸大学文学部助教授。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院人文科学研究科修了。兵庫県立近代美術館、東京都現代美術館学芸員を経て現職。専攻はイタリアを中心とする西洋美術史、日本近代美術史。『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)で第二十七回サントリー学芸賞受賞。他の著書に、『バロック美術の成立』『イタリア・バロック――美術建築(世界歴史の旅)』(以上、山川出版社)、『カラヴァッジョ(西洋絵画の巨匠11)』(小学館)、訳書に、『マチスとピカソ』(監訳)『イタリア絵画』(以上、日本経済新聞社)などがある。

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