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新書|詳細

「あたりまえ」を疑う社会学

アタリマエヲウタガウシャカイガク
2006年2月16日発売
定価:814円(税込み)
ISBN 978-4-334-03343-9
光文社新書
判型:新書判ソフト

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「あたりまえ」を疑う社会学質的調査のセンス好井裕明/著

数字データでは語れないさまざまな現実を、いかに取り出すか

本書は、社会学における社会調査、特に質的なフィールドワークをめぐるものである。ただ、社会調査論の教科書などに見られるような、技法や方法論、倫理などを一般的に説明するものではない。
これまでの私自身の質的なフィールドワークの経験や、多くの優れた調査結果を語る作品を読んだ印象や思いを中心に、「世の中を質的に調べる」うえで、基本であり大切だと考えるセンスについて、好きに語ったものである。(「はじめに」より)

目次

はじめに

第一章 数字でどこまで語れるか
「わしゃ、知らん。わからん」/調査回答者なのか、生きている人々なのか/「部屋の数と畳の数が相関します」/市民意識調査の問題点/人々の経験や情緒が示される語りと出会う ほか

第二章 はいりこむ
“生きられた意味”へ向かう/シカゴ学派/暴走族のエスノグラフィー/入口を探す/「監視」されるおっさんから「信頼」されるおっさんへ/カメラの役割/「経験」を語ること/福祉施設に「はいりこむ」/地域伝統芸能に「はいりこむ」/市民運動に「はいりこむ」/“余計な存在”であることを読み解く ほか

第三章 あるものになる
『大衆演劇への旅』というテキスト/大学での社会学への違和感/フィールドでの違和感やショック体験/調べることと暮らすこと/メンバーとして認められる ほか

第四章 聞き取る
「透明人間」にはなれない/「あなたはどのような差別を受けてきましたか」/「決めつけ」をおしつける失礼/「優雅だねぇ。見事なもんだ、この唄のセンスすごいよ」/「聞き取る」営みがもつ微細な権力性を自覚する/優れた聞き取りの例証――境界文化のライフストーリー/誠実な聞き取りの例証――「被害者」という理解だけでいいのか ほか

第五章 語りだす
識字という力/生活世界が量的、質的に拡がっていく営み/ゲイスタディーズ――「語りだす」意義/法廷闘争/囚われに気づき、相対化する/自分史を語ること、書くこと ほか

第六章 「あたりまえ」を疑う
「人々の方法」という発想――エスノメソドロジーという営み/「人々の社会学」というイメージ/見えており、やっているけど気づかない営み/テレビドキュメンタリーの解読/日常のなかの違和感 ほか

第七章 「普通であること」に居直らない
「普通であること」の“空洞”/「金髪やった」/「普通であること」の権力/「普通の人間」は差別なんかしない/フォビアは感情に由来するものなのか/「無視する」という「方法」/「普通」を常に疑う/調べる本人がいかに「普通」に囚われているか/カテゴリー化の罠/変わる「快感」

あとがき
参考文献

著者紹介

著者:好井裕明(よしいひろあき)
一九五六年大阪市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在は筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。京都大学博士(文学)。専攻は、差別の社会学、エスノメソドロジー、映画の社会学。著書、訳書は『フィールドワークの経験』(共編著、せりか書房)、『社会学的フィールドワーク』(共編著、世界思想社)、『批判的エスノメソドロジーの語り』『方法としてのフィールドノート』[共訳](以上、新曜社)、『繋がりと排除の社会学』(編著、明石書店)などがある。

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