遠田潤子「オブリヴィオン」特設ページ

信じていた者に裏切られ、拒まれる絶望がわかるか?哀切と、強い感動が心を揺さぶる!『雪の鉄樹』で「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベストテン」1位を獲得した著者が、暗く激しく弾ける魅力を凝縮し、更に新たな境地を拓いた傑作長編小説。

『オブリヴィオン』の表紙
タイトル 『オブリヴィオン』
著者 遠田潤子 
ISBN 978-4-334-91187-4
判型 四六判ハードカバー
発売日 2017年10月18日
定価(本体1,600円+税) 購入する
著者コメント:オブリヴィオンの意味は「忘却」と「赦し」。罪と悲しみと絶望を抱えて、それでも生きていく人々の物語です。 遠田潤子

『オブリヴィオン』あらすじ

あの世からだっていい、 俺の名前を呼んでくれ

森二が刑務所を出た日、塀の外で二人の「兄」が待っていた――。自分を責め、他者を拒み、頑なに孤独でいようとする森二。うらぶれたアパートの隣室には、バンドネオンの息苦しく哀しげな旋律を奏でる美少女・沙羅がすんでいた。森二の部屋を突然訪れた少女・冬香の言葉が突き刺さる──「私、あの夜のこと、憶えているんです。あなたは私の目の前でお母さんを殺しました」。森二の「奇跡」と「罪」が事件を、憎しみを、欲望を呼び寄せ、人々と森二を結び、縛りつける。更に暴走する憎悪と欲望が、冬香と沙羅を巻き込む! 森二は苦しみを越えて「奇跡」を起こせるのか!?


著者紹介 遠田潤子

写真:著者近影 PC用

写真:著者近影 モバイル用 とおだ・じゅんこ
1966年、大阪府生まれ。大阪府在住。2009年、『月桃夜』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。『アンチェルの蝶』で第15回大藪春彦賞候補となる。2014年刊行の『雪の鉄樹』が「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベストテン」1位となり、現在10万部を超える大ヒットとなる。他の著書に『鳴いて血を吐く』『あの日のあなた』『蓮の数式』『冬雷』など。圧倒的な熱量で描かれる作品は、読者を惹きつけて放さない。現在、最も新作が注目される作家の一人。